piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

私の生活の友

私自身は学生時代からいわゆる「ながら勉強」派で(だから大学受験浪人したんだよ…とケチつけるのはやめてください。事実ですが)、よくよく家事をするにも、こうやってブログを書いたりブログの設定などをいじったり調べものをしたりするのにも「何かしらの音楽」がないとやっていられない性分です。個人的には「音楽」というものが好きで好きでしょうがなくて幾度と無くそっちの道を目指そうとするも挫折、挫折…ときたので、「家が無音」というのに絶えられないのかもしれません(でもテレビのワイドショーつけっぱなしも嫌だ)。特に音楽のジャンルにこだわっているというわけではないのですが(J-POPでも洋楽でもジャズでもハードロックでも)、一番自分が常に接しているジャンルというところが「クラシック」なのです。

まぁそれでも高校生くらいまでは単にピアノは習い続けているものの、自分からクラシック音楽を聴こうとかやっている曲をプロがどう演奏しているか聴いてみようとかはちっとも思いませんでした。ああなんて無駄なことをしていたんだろうと今となっては思うのですが、でも小学校の終わりごろ~大学時代の前半は日本の、海外のポップスやロックなんかを聴きましたね。世代的にも中学・高校の頃は「ミリオンヒット」なんてあっていろいろCDを買い集めましたね。懐かしい。今はみんなアイドルの曲なんてダウンロードしているのかな。

浪人した結果第一希望ではないけれどたまたま受かった大学がこれまたミッション系の大学で、まぁもう「就職はともかく受験はないんだし」ということでなかなか入れなかった音楽系のサークルに入ることにしました。それもあろうことかパイプオルガンを弾く(というと趣味でバッハとかの曲だけ弾いてるサークルと思われてしまいそうだけど、実際は礼拝堂の礼拝でオルガンを弾くのが活動目的です。ちなみにただ「オルガン」とだけ書くと「エレクトーン」のことだと間違える人が居るのであえて「パイプ」とつけさせていただきます)ところに入ろうと思ったのです。

それも「ああ、同じ鍵盤楽器だしすぐに弾けるだろう」と安易な気持ちで入ったのです。かのモーツァルトが「目で見ても、耳で聞いても楽器の王」と言ったパイプオルガン。まぁピアノは私からすると「パイプオルガンが王様なのなら、ピアノは”みんなから愛されるお姫様”」と思っています。クラシックだけでなく、ジャズ、ポップス、ロック、いろんなジャンルで必要とされている楽器ですし。それこそプロの先生なんかが弾くとなんだか電子楽器とかがまるで「オモチャ」に思えてくるような迫力のある音が出てきますし、なにより「ただその楽器だけを演奏する」能力だけを求められるのではなく、「曲を正しく理解する、分析する」力、さらに礼拝で弾くのですから「臨機応変に対応する冷静さ」「あくまで自分の弾く礼拝を自分のテクニック自慢のコンサートにしてはいけない謙虚さ、つつましさ」を持っていないとやっていられません。なんだか大学に入ったら音楽の方向性のターニングポイントを迎えてしまったのです。これまでは某クラシック音楽漫画の主人公のように「自分の好きなように弾いてはダメなの!?」と思っていたのですが、そんなことしようもんなら大変です。まぁテクニック的に礼拝中に即興演奏だとかができるオルガニストがいますが、あれは「理屈とかが全部わかっててやっている」ものです。だからすごいのです。

んで、それ以来キリスト教の教会音楽をはじめとして「ああなんだかクラシック音楽っていいじゃん!」と思ってからは「自分の勉強のため」や「こんな曲があるんだ」という発見のためだけにCDを買ったりコンサートに行ったりしていました。しかし、ここで私は6年(とちょっと)前、衝撃の出会いをします。

 

インターネットラジオでクラシックの曲がノンストップで聴けるチャンネルがある。それも日本語で。

 

のです。それがこちらです↓↓


インターネットラジオ OTTAVA

まさに出会いは衝撃でした。
なんだー!こんなラジオが、しかもTBSラジオで(当時。現在はTBS傘下を離れて独立系のラジオ局となっています)!という感じです。しかも自分が知らなかった曲がどんどん流れてくるではないですか。しかもいくら聴いても課金されることはなくタダ(インターネット通信料などはかかりますけどね)。そんなわけで働いているときは仕事の作業中に聴いていたりしていました。今でも家事のお供にかけてます。

今はちょうど僻地に住んでいるので(近くにコンサートホールが無いわけではないけれど、田舎なのでクラシックのコンサートを随時やっているわけではない)「家に居ながらにしてクラシック三昧、たまに個性豊かなプレゼンターさん(DJさん)のお話を楽しむ」ということができるのです。

今年4月、「6月末日をもってOTTAVAは休止します」という衝撃のニュースが走り、「ああ私の楽しみがひとつ消えていく…」と落胆して、同じような感じでクラシックが聴けるラジオ局なんかのページをブックマークしておいたのですが、6月のある日またしても衝撃のニュースが飛び込んできました「OTTAVAは予定通り6月の末日をもってTBS系列のラジオ局ではなくなるが放送継続の声が多数届いたことにより今後はNAXOSの音源を使いながら独立系のラジオ局として放送を続ける。本格的な再スタートは10月から、それまでは過去の放送の再放送などをする」というようなものでした。

10月1日、午後7時。
OTTAVAは「第二の開局」をしました。今では広告に頼る形態をとっておらず一人ひとりのリスナーやファンのスポンサー支援によって放送をしています。
今日も午後の7時には4時間のワイド番組の生放送があります。是非パソコン、スマホタブレットで聴いてみてください。インターネット環境があれば世界中どこででも聴くことができます。