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piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

そんなことを言われても。

「そんなことを私に言われても。」

教会のオルガニストをやっていて何度とこの言葉を胸の中でつぶやいたかわからないくらいだ。

私の所属する教団では、2006年の冬(つまりはもう10年近く前ということになる)に聖歌集(ほとんどの内容は賛美歌なのだが、礼拝で用いるチャントなどを収録しているのでやはり”聖歌集”というのが正しいだろう。狭い意味での賛美歌も私のところでは「聖歌」と言っているのはおそらくカトリックから引き継いだ伝統に違いないと思う)が新しくなり、従来の聖歌集からそのまま引き継いだものもあれば、歌詞をより適切な表現(差別的な表現などを取り除いた)に変えたもの、曲のアレンジや曲そのものが新しいものも導入された。

ただ、この新しい聖歌集は私の周りではあまりいい評判を聞かない。あくまでも私の周りだけなので、他のところはどうなっているかはハッキリ言ってわからない。
特にお年寄りにとっては大きく辞書のような分厚さになってしまったので、持ち運びに不便で、さらには新しく入った曲、これまでの曲の歌詞が変わってしまって気持ちが悪い、などというような感想が多い。まぁ、ここで思い切って統計を取ってみても面白い(というか興味深いというか示唆にとんだ)結果が出てくるかもしれないので、管区などの礼拝音楽に携わるような委員会や聖歌集の編纂にかかわった委員会などが日本中の全部の教会にアンケートをとって調べてみればいいのだが、田舎の(今は)ちっぽけな教会の一オルガニストの意見なんてどうせ聞きやしないのがオチだし、私のような実績も無ければ(つまりオルガン協会などに入っているとかその手の専門の教育を受けた経験があるとか海外に留学した経験があるとか)アマチュアで、「ちょっとかじりましたレベル」の人間がまさかそういうところのお仕事を回してもらえるとはこれっぽっちも考えていない。

で、タイトルのことなのだが、この間の日曜日に新しい曲を入れてみたところ、やはりお年寄りが「歌えない、難しい」と私に言ってきたのだ。たしかに選んだのは私だし、明らかに選曲のミスであったのは確かで、自分の至らなさ、非を認めないといけない。せめて歌いやすくするために主旋律だけを前奏で弾いてみたり、前奏や間奏を省略してみたりと工夫を加えてみた。ただ、私は先に申し上げたとおりタダの町の教会のアマチュアのオルガニストだ。会衆の中で単に「ちょっとピアノが弾ける、ちょっと礼拝音楽やオルガンをかじった」だけの人間だ。聖歌集が改訂されている頃はただの女子大生でクリスチャンではなかったし、改訂にかかわった人間ではない。でも、そういった類のクレームをじかに受けているのは現場の教会のオルガニストなのだ。

どうやら数年後には祈祷書を改訂するようだけれども、祈祷書改訂するくらいなら聖歌集を古今聖歌集に戻してくれるとかそういうことはないのだろうか。私だって今の聖歌集はどちらかというと好きではないし、やる気のオルガニストが4人以上いるような教会に行くことになったら正直「無期限の休養」を申し出たい気分だ。