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piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

二十四節季は小寒、教会は顕現日。

教会のこと 音楽

今日1月6日は二十四節季では「小寒」。
キリスト教の教会暦では「顕現日または公現日」。

 

顕現日というのは英語ではEpiphanyというそうです。
で、一体何の意味なのさ?というと今日でクリスマス(降誕節)は終わりということ。なわけだから、今日でクリスマスリースやらクリスマスツリーだかはやっとこさしまうことができてまた約11ヶ月後に登場、と言うことになります。

「顕現」の意味だけれども、今から約2000年前(30年くらいずれがあるようだけどざっくりそのくらい)、今のイスラエルベツレヘム「神のひとり子」として人間の赤ちゃんとして誕生したイエス・キリストが、東方から星に導かれてやってきた三人の占星術の学者たちがそれぞれ、黄金、乳香、没薬をもってベツレヘムの馬小屋までやってきて会いに行ったというのが顕現日に読まれる福音書の箇所でもあります。

黄金は「王としての権威」、

乳香は「宗教的な祭司としてのキリスト」、

没薬は「十字架上の死」

を意味します。
黄金はいうまでもなく、今でも「金(きん)」って価値のあるモノですよね。これはわりと「王としての権威」がわかりやすいと思います。だって王冠とかって金とか宝石がいっぱいあるじゃないですか。
乳香は今でもお香をふることのある教会(カトリックとか聖公会典礼に重きを置いている教会など)では今でも使用されています。まぁ、あれを「もくもく焚いて欲しい」という人と「けむいっ!」という人といろいろですが…。
没薬は一発変換されないのだけど、「もつやく」と読みます。
これは遺体が腐敗しないように塗る薬とされていて、つまるところ「死ぬ」ことを意味します。現にローマの総督ポンテオ・ピラトの指示によって裁判が行われた結果磔刑にあうわけです(この辺はあの「聖☆おにいさん」を読みましょう。よく「磔刑(たっけい)にあいまして」って言っていますよ)。

 

しかし、こうやっていると、「なんだか太陽暦で教会暦をやっていると結構しんどい」というのがあります。特段日本ではお正月というのをヨーロッパのクリスマス並みに重要な日としていますから、年末年始の準備をしながらクリスマスをやるというのは結構厳しいのです。でもビジネスのうえでは太陰暦よりも太陽暦のほうが取引がしやすいでしょうし、スケジュールも立てやすい。


一方太陰暦だとクリスマスと旧暦の正月の間に1ヶ月近く時間が開きます。今でも中国なんかでは旧正月にしているわけだけど、個人的には、そして体感的に感じる季節の感じにぴたっと合っているのは「旧暦」のほうなのです。

 

ただ、旧暦になると今度はイースター前の「大斎節(レントともいう)」が正月と近くなるのでこれはこれでちょっとまた忙しいかな、という気にもなります。

どちらかというとキリスト教の知識は単に洗礼を受けようとか考えているとか教会や聖書に興味がある、という人にも当然必須の知識ではあるのですが、実は「クラシック音楽」を聴く人にも持っていてもらいたい知識でもあります。

 

だって、いわゆる「クラシック音楽」というのはヨーロッパの古い音楽のことを言っているわけで、当然その中には作曲家の信仰心などをあらわしたような曲もありますし、大きな教会のオルガニストをされていた作曲家もいます。キリスト教の宗教曲やミサ曲を書いている人も居ますし、その「ミサ曲」がなんたるかがわからなければ聴いていても面白くないと思うのです。