piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

せつない七草粥。

今日は人日の節句でもあって、今年一年の無病息災を願って春の七草をおかゆに入れて食べる七草粥」の日でもあります。

 

うちに住む人間たち2人はキリスト教徒ですが、日本に生まれ、日本で育ち、DNA的にもおそらく先祖代々日本人なのはわかっているし、日本に住んでいる限りはできるだけ「日本の慣習」というものもなるべく大切にしていこう、という思いがあります。

 

よくよく日本人でありながらキリスト教を信じているというだけでなんだか「異邦人」扱いされますし、欧米の方からは「なんで日本人なのにキリスト教なのだ?」と不思議がられて微妙な立場にあったりします。だけど、自分達のDNAに刻まれた何かが「大和民族」でもあるわけですからそこを否定するわけにはいかないのです。

 

そんなわけできょうの夕食は七草粥にしました。七草はこれまたうちの「人間たち」のふるさとと同じ「神奈川県産」です。あ、もう一匹、もも嬢も神奈川県出身です。たまたまスーパーに売っていたのを昨日買っただけなんですがね。

 

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またしても、壊れかけのスマホで撮りました。五徳はきれいにしたつもりですがどうしても焦げ付きが落ちないです。若干回りが汚いのは…スミマセン。

 

そういえば去年もそうやって七草粥を食べました。
だけど、今年は七草粥に思うのはどうしても悲しい、せつない気持ちばかりです。

 

うちのめいちゃん(ネコ・雑種?・メス・1歳8ヶ月)が急性腎不全になってしまった。 - asterixxxの○○嫁日記

 

ちなみに彼女の入院直前の数値はUN:88、CRE:3.3です。

 

昨日、面会に行ったら、入院前のグダグダ寝ている姿ではなく、慣れない環境なせいか、隅っこにめいちゃんはいました。足には輸液の管がついてあり、輸液したことで多少体調も良くなったのでしょう。トイレがどこだかわかって、トイレまで行ってオシッコをしていました。そのあと水を飲もうとしていたのですが、水はそもそも輸液しているし…というのはさておき、思った以上に「自分は元気」というアピールをしていました。でも、無理をさせていないかな…とも思いました。少し元気にはなったものの、どこか漂う「緊張感」がまだまだあってリラックスできていないのです。

 

めいちゃんは繊細なネコなので(ネコ全般そうなのかもしれないけど特に)「慣れない環境」というのに順応するのが難しいです。さらには怪我で入院している猫は怪我をしている以外は結構元気だったりするのでニャーニャー鳴いています。彼女には「うるさいにゃー!アタシは早く家のコタツで寝たいにゃ!」としか思えないかもしれません。同居猫のももちゃんとも結局仲がいいのか悪いのかよくわからない関係なので、あまり「わたしはネコ」という自覚が無いのかもしれません。子猫のときは本気で「わたしはおおきくなったらにんげんになって2つのあしであるくの」とまじめに思っていたのかもしれません。

 

まだ昨日の時点では餌は食べれていない状況だったようです。
たぶんこれは「食」にもこだわりのある彼女だからかと思います。
というのもめいちゃんは「チキン系」の味よりも「魚系」の味が大好きなのです(さすがは千葉県生まれ)。さらには赤ん坊のころはおすし屋さんの横のゴミ捨て場のようなところに居ましたので、「魚」にこだわるのです。

 

そんなことはさておき、この無病息災を願う「七草粥」、人間なんかよりめいちゃんに食べさせたほうがよっぽどいいような気がしてならないのです。もちろん猫ですから「猫に与えたら中毒を起こしたり健康上危険なもの」もあったりするし、現実にそうすることが不可能なのでできません。だけども、「すこしでも栄養を取って元気になってもらおう」ということで彼女がいちばん気に入っていた餌をもって今日は病院に面会に行きました。今日のめいちゃんの様子です。

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 こんな発想はまるで「ネコキチ」とかって言われてしまいそうかもしれませんし、「どうせ人間の子どもが居ないからそうやって猫猫言っていられるのよ」と叩かれるかもしれません。でも、「どこまで生きられるか分からない」というのがたとえ人間であっても猫であっても犬であっても「家族の一員がそうなっている」状態なら普通の精神状態を保てるわけがありません。

 

幸い、今日の面会でのめいちゃんは夫の肩に乗ろうとして、乗っかってしまいました。これは特別なことではなく毎朝のように顔を洗う夫の肩に乗っかるのが彼女の”習慣”なのです。昨日よりも目に力が出てきて、夫の肩の上で必死に何かを訴えるように饒舌にしゃべっていました(普段はとてもおとなしくて無口なネコです)。きっと「早く帰りたい、人間と一緒に夜は眠りたい(いつもそうしていました)」というようなことを言っていたのでしょう。