piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

もしかしたら、そのうち「死ぬ権利」というのが出てくるかもしれない!?

新春かなにかの特集番組で「2045年の世界」とやらを予想した番組を夫と見ていました。

1日目は「予測システム」が登場して、たとえば、朝起きると「asterixxxさんは今日○○と××の可能性がx%あります」とロボットが教えてくれるそうだ。
さらにはおそらく冷蔵庫あたりにもそういうのが標準装備されて「asterixxxさん、長ねぎとキャベツと牛乳と卵がなくなりそうです。買い物に行ってください○時に買い物に行けば安く手に入るでしょう」とか表示されたりまたは音声で教えてくれる(かもしれない)。
病院にかかると私のDNAの情報などから「asterixxxさんは心筋梗塞にかかる可能性が○%、動脈硬化にかかる可能性が×%…」などと予測できてしまうそうなのだ。

さらには自動車の運転もすべて予測に基づいたもので、1時間くらい自動運転してくれたらどこかでトイレを探してくれる。もしくは乗る人間(とくに私)がトイレ近いのを車がわかってて「あと○メートル(または○分)走るとトイレに行けますがどうしますか?」といちいち聞いてくるのかも知れない。私は体調しだいで「コンビニ入らないでそのまま走っていいよ~」と答えたり「じゃ、そこで停まって」と指示したりするかもしれない。

 

まるで1日が「予定調和」に終わる…そういう世の中になるようだ。

 

まぁその頃には年齢的に年金がもらえるかもらえないかくらいの年齢になっているので、ちょっと体力も落ちてきている。介護する”人間”がいなくともなんだか予測で機械が教えてくれるし、機械がやってくれるかもしれない。話し相手がいなくてもめちゃくちゃ頭が良くて反応がいいsiriみたいなのが話し相手になってくれる。う~ん、まぁこれは悪くないかな。軽くジジババに入ってる私ら夫婦にはいいかも。

 

さらに2日目に見たのは「人類が治せない病気が無くなる」というものだった。
たしかに医学やバイオ化学の世界というのは日進月歩で、それこそ悪い意味で昨年1年中話題をさらったSTAP細胞はともかく、iPS細胞が出てきて「病気や怪我などで損なわれた身体の器官が再生できる」わけだし、さらには薬学が進んで一昔前には「不治の病」とされていたがんも「がん細胞をアタックして死滅させていく薬」などが開発されている。

 

今、書いてて思った。それ!!ネコ用に薄めて(人間の体重じゃ効き過ぎるから)うちのめいちゃん(ネコ)に投与してください!!後々ン百万円借金背負うことになってもいいですから!って思えてしまった。

 

さらに「若返り」というか「アンチエイジング」がさらに進んで「身体が老化しなくなるサプリメント」みたいなものも出てくるのだとか。それもおそらく数年後くらいには。これは女性としては「欲しい!!」と思えてしまう。20歳とまではいかなくともせいぜいず~っと40のカラダのままだったら長生きできるじゃん!!つまりは「内臓も新しいものに取り替えられたり、カラダの細胞や器官なども若いまま」の人間が増えてくる、ということだ。

 

つまりは旧約聖書の創世記にでてきた人たちくらい生きられちゃったり(何百歳で死んでいたりします)、80歳で出産したサラ(アブラハムの奥さん)のような女性も出てくるかも…リアルサラですか…!こりゃたまげた。齢は80でも見た目もカラダも40歳。子どもの成長を十分に見てから死ねる。もしかしたら何十年もかけて子どもを何十人と産む女性がいるかもしれない。閉経年齢も今では平均50歳でもそれが大幅に年齢があがって、出産可能年齢も相当上がるかもしれない。病気で子宮や卵巣を取っても「再生した」子宮や卵巣で「妊娠する」ことが不可能ではないかもしれない。

 

うん、なんだかますますもって「宗教」がオワコンになること間違いなしの世の中になってくるな…今以上に。

 

だけど、こんなに「長く、若く生きられる」世の中になってしまって、人類に治せない病気がなくなってしまったら、それはそれで「生きる権利」以上に「死にたい権利」とか「死ぬ権利」なんてのが出てくるのじゃないか!?と思えてきたのです。

「もう十分生きました、死にたいです!」という人だって出てくる。

 

ちょっと前に脳腫瘍で末期状態のアメリカ人の女性が「私は○月○日に安楽死します」というビデオメッセージが公開されて物議をかもしたことがあったけれど(その女性は結果的に安楽死した)、なんだか「生きる時間」をその人個人の意思だけで決められる時代がやってくるのかもしれない。

「あと○年生きたら死んじゃおう」

「まだまだあと○年生きたいな」

とか。

でも、そんなことになったら、いわゆる「天命」だとか「運命」だとか「超自然的な何か(神様とかね)」によって人の生死が定められるなんてことがなくなってしまうのかと思うと、すごい世の中になってくるなぁなんて思えてしまう。せいぜい死ぬのは自動車事故か自殺くらい。それも自殺もある意味で「安楽死」「尊厳死」という風になって合法的になってしまうのかもしれない。

 

でも、若返りの薬、欲しいけど(笑)数千円で購入できるんならがんばって買う!