piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

ずっと同じ土地に住んでいることは幸せなことだと思う。

おはようございます。

 

今日がいよいよ「成人の日」ですね。かつては「1月15日」と決まっていたのものが、「ハッピーマンデー(夫は「ハッピーマンデーなんてあっても結局仕事だ」とぼやいていましたが)」が施行されて1月の第2月曜日という形になりました。

 

ちょっと昨日の記事で言い足りなかったことというか、関連して書いておこうと思ったことがありますので一言二言。かく言う私もある意味で夫がエリア内(神奈川、千葉、山梨、静岡の4県)での転勤、異動が多い仕事なだけで、もっと違う仕事をしていたら完全に「神奈川のマイルドヤンキー」になっていた可能性は高いです。まぁ、川崎か、横浜か、湘南か、県央か、県西部かの微妙な違いはあっても、「定年退職したら神奈川県に戻ろう」と今から考えています。

 

やっぱり「戻れる、帰れる地元」があるとないでは違いますし、そこに子どもの頃からの自分を知っている人がいるといないではまた違います。特に「学校時代からの友達」というのは特に「利害関係がない」ない上で友情が成立していますからそういう友達が「いる、いない」では大きく分かれるんだろうなぁと。それはもちろん地元の公立校の出身者に限ってはいません。私立の小学校、中高一貫校出身という人でも地域はともかく学校の卒業生同士のつながりというのもものすごく強固だなぁと大学のときに実感しました(系列校からの推薦上がりの人が多いので)。しかも大学に行っているときだけではない、その後もずっとです。まぁ、教会でもその教会の教派の学校出身者(大学もそうですが付属、系列中高も)で固まって、ある意味「学閥か?」と思うほど…。

 

昨年読んだ『最貧困女子』という本には、「貧困と低収入の違い」として「典型的なマイルドヤンキー」にカテゴライズされる女性のことも記事になっていました。決して金銭的に裕福とはいえないながらも地元の仲間達とのつながりが強くて、「お金がない」ながらも工夫しながら充実して生活している様子がうかがい知ることができました。今住んでいる地域ももちろん「都会へ出る!」と言って出て行く人もいますが、「ずっとこの地域」という人は、「まさにこんな感じかも?」という感じです。

 

 

もちろん他の地域からもやってきている人もたくさんいますし、私たち夫婦もそうです。なにせこのあたりは「住みたい田舎ランキング」で関東でトップになりますから。ただ、よく言えば「地元民の結束が強い」けれど悪く言うと「ヨソからの人や資本(企業)」が受け入れない「頭が固い、保守的すぎる、柔軟性がない」ところがあります。

 

 

ただ、今の時代は「人の移動」というのが多い時代だなぁと思います。
生まれてこのかたこの土地以外に住んだことがないという人が逆に珍しがられることかと思います。もちろん「幸せな例」として。もちろんそういう境遇の人からは「他の土地も知りたかった!」と思われるかもしれませんが、「他の土地」に入っていくことはとても勇気が要りますし、なかなか大変なことでもあります。

 

大概は学校の関係だったり、就職した仕事の関係だったりで、はてまた結婚した相手が転勤族だった(まさに私のことですが)などで、住んでいるところを変わらなければならないことがほとんどです。まだ日本国内でしたら飛行機なり新幹線なりで帰れますが、海外の場合だってもちろんあります。また、「定年退職したら地元に帰ろう」として「あまりに故郷が変化しすぎていて帰れなくなり、終の棲家として気に入ったところに住むことにした」という方もお見かけします。

 

ある意味で、小中高ともに同じ市内、しかも全部公立の学校という人は、やはり都市部になると「珍しい」人なのかもしれません。途中で私立の学校を受験したりしますから。最初から私立の人もいて「地元に何のつながりもない」という人もいます。ただ、考えてみれば「その土地で育ててもらった」ということを考えれば、成人式には出る意味はあるでしょう。その土地の教育施設で育った、その土地の道や公園で遊んだ、その土地のいろんなサービスを利用したりと…。私が結局成人式に出たのは当時、それに反論の余地がなかったからなのです。