piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

人前で年間100回以上演奏している私が実践する「緊張コントロール術」

明日はセンター試験だそうです。
受験生のみなさん、もう準備は万端ですか?時間に余裕を持って早めに家を出ることをおすすめします。逆算して考えれば早く寝るのが一番。でも結局私も現役でセンター試験受けるときなんだか落ち着かなくて眠れなかったっけ。

 

寒さに弱いと自他ともに認める(他といっても私の家族ぐらいですが)私は、「なんでこんな超超寒い時期に受験なんてあるんだろう…」といっつも思っていました。なにせ物心ついたときから冷え性なのです。1月の中旬~2月上旬くらいまでが「1年でもっとも寒い時期」だと思うのですが、私が2度も大学受験をする羽目になったのは少なくとも「1年で最も寒い時期に受験があったこと」というのも10%くらいはあるだろうなぁと思います。

 

年間100回以上人前で演奏していても実は極度の「緊張しぃ」なのです。

私は寒がりであるというのの他に、いわゆる「緊張しぃ」でもありました。
「アガリ症」というか。あまり「本番」というのに強い人間ではありませんでした。んじゃあなんで人前でオルガンなんか弾く仕事(と、あえて言っておきます。遊びではないですし、時には謝礼ももらえるので”仕事”と表現させてください)なんかしてるわけ?とお思いになるかと思います。

 

1年のうち日曜日が52回あって、さらに2回ないしは3回弾いている時もありますので、少なくとも100回以上は人前で演奏をしています。う~んまぁ110回は行きませんが108回くらいは弾いている計算になるかと思います。それがここ2年くらい続いていて、学生時代も含めて通算で(ブランクもありましたので)10年くらい「礼拝」で演奏の奉仕をしています。それでも「1回1回日曜日が来るたんびにいちいち緊張しているノミの心臓」の私です。

 

まぁ、はっきり言ってしまえばいわゆる「社会不安障害(SAD)」というやつなのだと思います。以前は「不安神経症」と言われていて、実際浪人時代にパニックなどが出てしまって精神科のお世話になったときにそう告げられました。酷くなりすぎて予備校に通うのも困難になり、今のようにたくさん心療内科だとか精神科がなく、地元にあって割とすぐに診てもらえるところで「不安神経症」と言われました。効くまでに時間がかかりましたが抗不安剤を処方されましたが一番効いたと思います。

 

学生時代に礼拝でオルガンを弾いていて、礼拝の当番が回ってきた時は今から考えればたかだか15分程度の礼拝なのですが、「間違えられない!」と思うと不安でいっぱいでした。一応練習はしてあるし、皆にも先生にも聴いてもらった。だけど緊張しっぱなしでした。そのときに司式をしてくださるチャプレンの司祭さんがこうおっしゃいました。

 

「不安な気持ちだとか、緊張していることを全部神様に投げてみてごらん」

 

と。つまり「私がどうなろうと、後は神様に任せた!」という気持ちで弾いてごらんと。その司祭さんは女性の方ですが、音大を卒業され、オルガニストもやっていたこともあったそうです。だからこそ「弾く人の気持ち」が良くわかるし、「人前で演奏することの緊張感」というのをわかっていたのです。お祈りをしてくださり非常にリラックスした状態で弾けたことを覚えています。

 

頓服、瞑想、カフェインレス!!あと睡眠も

今ではそれがやっとこさわかるようになりました。
でも、どうやら私の「緊張しぃ」は変わりません。まぁそういうパーソナリティなのかと思っています。もちろんそうなるために抗不安剤や頓服の力を借りないとダメなのですが、それだけで済まないときは瞑想してみたり、お祈りしてみたり。あ、あと、忘れてはならないのは「カフェイン断ち」もです。コーヒーは目が覚めるのですが、緊張する場面では私はトイレが異常に近くなるので「ノンカフェイン」の飲み物を飲むようにしています(でも試験中はガマンせずに勇気を出して手を上げてトイレに行きましょう)。

 

あとは、コンディション作りですが、やっぱり「前日の夜は夜更かししない」というのもあります。睡眠不足だとやっぱり調子が悪いです。「夜眠れない」と言う人はドラッグストアなどで売っているドリエルだとかもいいかもしれませんが、今では内科でも軽めの睡眠導入剤などを処方してくれるケースもあります。気になる方はちょっと相談してみるといいかもしれません。あまりに眠れなければ心療内科・精神科の受診をオススメしますが、それほどではない場合は内科でもいいでしょう。