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piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

昨日の記事「やっぱり演奏家は軽く見られてしまうのか」を掘り下げて考えてみる。

 みなさんこんにちは。
昨日ブログにあげた「演奏家福祉施設での演奏のギャランティをめぐる問題」のことですが、やっぱり一晩眠っても考えてしまうのでさらに掘り下げて考えてみようかなと思います。

昨日の記事です。

やっぱり演奏家は軽く見られてしまうのか - asterixxxの○○嫁日記

 

川上さんのブログのコメント欄には演奏を仕事にされている方(プロ・アマチュア問わず)や演奏家のマネジメントをされている方からの賛同的なコメントがたくさんありました。

 

おそらく「誰もが知ってるプロ」には自然と「こんな方に来ていただいているのだから何か御礼をしなくては!」となります。それはたとえクラシックに明るくない老人施設の人でも名前を聞いたことがある人であっても。だけども、問題になっているのは施設のほうが「彼女が来て”タダで”歌う」という労力を半ばアテにしていることと、誠意のない態度ではないのかと思えてきます。

 

ただ、川上さんもそこで「多少は施設の側に嫌な顔をされる」のを覚悟で、自分の演奏機会が減ってしまうことを覚悟で「交通費は往復○○円で、謝礼として○○万円で」という最低限の額を提示すればいいのではないかと思うのです。数多あるコメントの中にもこのことは書かれていましたが、演奏家という仕事をどこかのマネジメント会社に入ってやっているわけでなくご自分でされている「個人事業主」ならば「演奏の専門家だからお金のことは弱くって」と言い訳しているわけにはいきません。むしろそういうことを直接自分でやり取りしたくなければ「そういったことを専門的にやってくれるマネジャー」を雇うしかないでしょう。

 

一番困るのは「中途半端にできる演奏家

おそらく「演奏の依頼をする」と言うシーンでやっかいなのは「とりあえず音大を卒業した」ような人や、私のように「趣味だけど30年近くやってる」という人に演奏を依頼するのはやっかいになりがちかと思います。まぁ私の場合は「私は専門の教育機関を卒業していないし演奏のプロではない」ことは自覚していますし、あくまで「教会で弾いている」といっても根っこは「演奏が神様への捧げもの」と思っていますし「偶々音楽をやっててどうやら得意なことみたいだからそれで人の役に立てれば」という思いですし、特段何かの演奏の依頼といったらせいぜい「教会がらみ」のことがほとんどです。

 

ただ、友達の結婚式なんかで「余興とかで弾いてくれる?」と言われると「うーん」となります。たしかに友人のほとんどは私がピアノなりオルガンなり弾いている人間だということを知っています。でも「私はプロの演奏家じゃないから」とは一言言っておきます。経済的に厳しそうな状態の場合は「無理させて悪いかな」と思って辞退します。ただ、これは「もしも」という仮の話ですが。ただ、冠婚葬祭に関しては先のブログでも書いたように「基本的にたとえプロでなくても謝礼を払うべき」と思っています。

 

でも、たとえ「仕事」であってもタダ働き状態に近い人たちだっている

この話がまず大きな話題になったのは「書いている人がクラシックのプロの演奏家ギャランティのことを話している」のもあるでしょう。だいたい一般のほとんどの人が「クラシックの世界でプロになる」ということの大変さというのがわからないというのもあるでしょう。私立の音大は私立の文系学部の2倍~3倍くらいします。芸大に入れればもうちょっと学費は抑えられますがこれまた合格するのが大変です。「浪人あたりまえ」の世界ですから。でもこれはクラシックの「権威主義的なところが嫌い」なんて人からしたら「なんてプライド高いんだ!」とカチンとなる人が多くいたからこれまたシェアがシェアを呼び……ということにもなっているでしょう。

 

これが一方ショッピングモールだとかスーパーの屋上などで歌やパフォーマンスを披露しているアイドルたちなんかだったらどうなんでしょう?おそらく普通にアルバイトでもしたらもっとお金が入りますし、実際掛け持ちでやっているアイドルの人たちもたくさんいるでしょう。当然一人暮らしなんてできる状態ではないですから実家から通う人たちもいるでしょう。

 

ショッピングモールにマネジャーさんが運転するミニバンやワゴンでやってきてCDを置いてもらって広い催事場かなにかでパフォーマンスする。もちろん熱いファンの人が買ってくれて握手をする…という感じでしょう。でもそういった「地道な活動」が実を結んで今活躍中のアイドルグループの人たちだっていますし。そういったアイドル好きの人からは「プライドなんてかなぐり捨てて自分の自主制作のCDでも施設に持ってって握手したりサイン書いたりして地道にやればいいじゃん、もしくは施設側にそういった売り込み活動をしてもいいか許可を取ればいい」と思われるかもしれません。

 

そうなったらやっぱり「マネジメントの専門家」を雇うしかないのかもしれません。もしくは自分でみずから交渉して売り込む。そしてタダ働きさせられようなものなら単純に断ればいい。やっぱりそこに落ち着きます。