piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

きょうからレント(受難節、四旬節、大斎節)ですよ。

みなさんこんにちはasterixxxです。

今日は2月18日水曜日、4月5日の復活日(イースター)まで40日(日曜日をカウントから除く)となりました!
今日はいわゆる「灰の水曜日(Ash Wednesday)」といい、イースターの喜びにあずかるための祈りと節制につとめる40日間のスタートなのです。そんなわけで昨日は「謝肉祭(カーニヴァル)」、お肉やお酒が40日間禁止だから飲んで食べて騒いじゃおう!というのがそれです。パレードをやったりする国もありますが、この期間があるからこそなのです。

 

春節とかぶってしまう韓国、中国、台湾などの日本を除いたアジア諸国だとちょっと明日が「お正月」なので厳しいだろうなぁ…と思いつつも(こんなときに「明治政府が役人に13ヶ月分の給料を払えないからといきなり太陽暦グレゴリオ暦)を上からエイっと導入して旧暦で正月をお祝いしない日本でよかったかも」と思えてしまう)。

 

…毎年のことですが、額に灰(しゅろを燃やした灰)で「あなたは塵であるのだから、塵に帰りなさい」という言葉とともに十字を書かれます。
うん、絵的には「キン肉マン」が額に「肉」と書いてあるのが、灰色で「十」とある感じです。ちょっとその後の日常生活に支障が出そうですが…。

 

んで、なんで「40」なのかというと、これはイエス・キリストが荒野で「四十日四十夜」断食をしたのちに宣教の道に入ったからというのが理由として挙げられます。ですので、カトリックの国では「18歳以上60歳以下の信者に限り」断食、または1日1食抜きになります(さすがに日々をポカリスウェットにしようかと思ったが、あえてカロリーメイト1箱に変更)。まぁ健康上に問題があって「薬を飲まないといけない!」というひとは対象年齢にあっても「さすがにこれをやったらマズいだろう」ということで免除される可能性もあります。プロテスタントでは積極的に「断食!」とはならずせいぜい「肉はなるべく食べないようにしましょう」くらいで終わるかと(しかし毎年40日もたずに挫折するのだけど…苦笑)。

 

こうやって断食のことを書いたりするとなんだか「断食してりゃいいの!?」となってしまうので、さらには必要なのは普段にもまして聖書を読んだりですとかお祈りをするようにする、という「基本中の基本」に立ち返るのも必要な姿勢です。でも、断食するときも、施しをするときも、祈るときもあくまで「見てもらおうとして」やると偽善者になってしまいますよ(マタイによる福音書6章1節以下参照)。

 

んなわけで、我が家の今晩の夕食は野菜たっぷりいわしのつみれ汁です。あとはごはんくらいですかね。