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piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

かにた婦人の村へ行ってきた

日記 教会のこと レポート系

みなさんこんばんはasterixxxです。

今日は二十四節季では「啓蟄」、月の満ち欠けは十六夜。虫も土の中の穴から出てくるような時期になったということです。
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かにた婦人の村の教会堂の前です。中には日本人オルガンビルダーとしても著名だった辻さんの中世の全音音階のパイプオルガンが置かれています。おそらく館山で「唯一の」パイプオルガンではないかと私は思います。


かにた婦人の村は、1965年に篤志の日本基督教団の牧師・深津文雄師によって創設されました。キリスト者として弱者救済に力を尽くし、上からではなく降りていって寄り添うことを支援者の価値原理とする「底点志向」を実践されたようです。
 
 
ことに救世軍や婦人矯風会(この会にはあの村岡花子もいたようです)などの運動が結実して成立した売春防止法キリスト教的精神を柱とする社会福祉法人が取り組むべき課題として婦人保護事業に取り組み、「ディアコニッセ(母の家)」を導入したこともあります。ことに性産業や風俗業に従事していた(というか諸事情により”せざるをえなかった”)女性たちを長期的に保護する必要性があり、1965年に千葉県館山市国有地の払い下げを受けて創設されました。
 
 
現在では、売春防止法だけでなくDV防止法人身取引対策行動計画に根拠して保護を必要としている女性たちを収容し、20代~90代の女性たちが共同生活をし、手作り品などを作って販売したりして入所者の個性や強みをいかした支援を行っています。
 
 
以前、私はこんな記事を書いていました。

 

『失職女子』と『最貧困女子』を読んで - asterixxxの○○嫁日記

おおお - asterixxxの○○嫁日記

 特に『最貧困女子(鈴木大介著)』を読んで以来、この施設に関する見方が私の中で変わってきたことは間違いありません。以前は「婦人の長期保護施設」と言われてもピンとこなかったのですが、今となっては「かにたのような施設があれば風俗や売春に身を落とさずともなんとか生きることができるのに…」と思うようになりました。

 

 

実際、施設の方にお話を聞くと、「若い方はある程度スキルや自信が出てくると社会に戻っていきますよ」ともおっしゃっていました。年齢が上がっていくとなかなかそうもいかず、「終身」この施設におられ、亡くなる方もいらっしゃいます。オルガンの下には納骨堂があり、施設内で亡くなり、身内や親戚から遺骨の引取りを拒否された方たちが眠っています。

 

おそらくこういった施設を必要としているのは福祉にひっかからない程度の軽度知的障害発達障害などの女性たちなのだろうな、と思います。福祉の恩恵も受けられず、でも一般的な仕事をするほどのスキルがなくて行き場を失う…そういう女性たちです。

 

今回は世界祈祷日の当番がかにた教会になっていたので訪れる機会がありました。世界祈祷日の礼拝も祈りに満ちたすばらしい礼拝をお捧げでき、いろんな方と話す機会が与えられました。

 

また、来月3日の「聖金曜日」にはJ.S.バッハ作曲の「マタイ受難曲」を13時半からかにた教会で聴く会があり、行ってみようかなと思っております。