piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

Passionといっても「情熱」ではない「受難」―きょうは聖金曜日―

みなさんこんにちは。

 

 

今日は「聖金曜日」です。またの名を「受苦日」といいます。
イエス・キリストが十字架刑になり、「ニサンの月の金曜日に十字架の上で息を引き取った」のがまさにこの日です(毎年異動します)。こんな記事を以前書いたのを思い出しました。

 

mayflower81.hatenablog.com

 クラシック音楽ファンならば今週はバッハの「マタイ受難曲」だとか「ヨハネ受難曲」とかいろんな作曲家の書いた「スターバト・マーテル」などを聴きまくっているかと思います。そして今日も各所でバッハの「マタイorヨハネ受難曲」が演奏されているかと思います。やはりクラシックになると作曲家の方もキリスト教の信仰を持っていたりなどして宗教音楽やミサ曲、モテットなどを書いていたりもします。

 

 

きょうの礼拝ではいつもは「金属製の」十字架を使っている教会でも、「木製の十字架」を使います。それも黒っぽい色のものです。ところによっては12時に始まって終わるのが3時ごろという長時間の礼拝を行う教会もあります。そして、礼拝終了後は一切の祭壇の装飾を取り外すことになっています。これらは「十字架上のキリストの受難」を表すもので、一切の飾りをなくすことで「死」を表しているのです。

 

 

そして、今日のお昼から土曜日の夕方まで「一切の食事を取らない」という人も居ます。つまりはイエス・キリストの「死とよみがえり」を想起し、それにあずかるためそうしている人もいます。もちろん病気だったり「食事を取らないと貧血になってしまう」という人は粗食程度にする人も居るでしょう。

 

 

「聖なる三日間」、大斎節・聖週もクライマックスになってきました。
いよいよ明日は聖土曜日です。