piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

「子どもがいないこと」は「かわいそうなこと」なのか

みなさんこんばんは、Piantinaです。

 

先日の『「産まない」時代の女たち―チャイルド・フリーという生き方―』の感想などを記事としてあげた後に「子なしハラスメント」という言葉をちらほら見かけました。4月に『AERA』でこのことが取り上げられて居るのですね。AERAというと最近は「嫌婚」特集でも話題になりました。 

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「子なしハラスメント」の話はFBでいいね!しているグループから見ました。
私の場合、「子どもがいなくてさびしいでしょう」と憐れまれることはなく(まだまだ”産めそう”に見えるからでしょうか?)「子どもはいつ?」のほうがまだまだ圧倒的に多いような気がします。でも先に挙げた本でも「子どもは欲しかったけどできないふり(演技)をする」「表立って”子どもはいらない”と言うとカドが立つので」という人も居ました。

 

 

まだ結婚して3年半あまりしか経っていない(3年半以上も”子どもがいない”わけですから、「不妊」の定義にもばっちりあてはまります。しかも、定義も「2年以上」から「1年以上」に変わったそうです)し、”私”自身がまだ30代前半というのもありますし、夫も私も「実年齢より若く(幼く)見える」というのもありますし、教会自体が「じいちゃんばあちゃんの集まり」になってきてしまっているから、というのもあります。

 

 

「子どもがいない=さびしい(猫がいるんで…というのは強がり?)」とか「子どもがいない=ペット溺愛(ウチの場合、猫か)」とか「子どもがいない=旅行や趣味し放題(…ないわけじゃないですが)」とか「子どもがいない=旦那さん(奥さん)浮気するよ?(そもそも余計なお世話ですし、別に浮気しても最終的に戻ってくればいいですし子どもがかならずしも”かすがい”にはならないし)」とか「子なしじゃない」人たちからすると、それこそ「チャイルド・フリー」な夫婦というのは「異国からやって来た人」というか「違った星からやって来た人」くらいに思ってしまうのかもしれません。

 

 

特に上のほうの世代の人は「結婚→子供」というのが「あたりまえ」で「子どもがいない、授かれない」というのはすごくレアなケースとして見られます。が、私の父方の叔父夫婦はまさにその「レア」な人たちで、「検査も何もかもしたけれど不妊の原因がわからないまま夫婦二人暮らし」でした。

 

 

先日の『「産まない」時代~』に登場してくる人たちは「チャイルド・フリー」というのを積極的であれ消極的であれ「選んで」やっている人もいます。もちろん職業的なもの(シスターなど宗教にかかわる人)や、性的な嗜好によるものだったり、病気や流産経験などからという人、自分の信条としてやっている人…とさまざまです。

 

 

それにこれは書いてあったことですが、「先進国の子ども1人=発展途上国の子ども30人分」のエネルギー消費(水、電気、ガス)があり、お金が費やされているのです。30人といったら教室1クラスに相当するくらいです。むしろ難民や途上国などの「困っている」子どもたちに寄付しているほうが、医療にお金をつぎ込んで「先進国の子どもを増やす」より意義があることのように思えてきます。

 

 

日本特有のところで言うと、「経済的に子どもを持てない(教育費がかかる)」ということでしょうし、「結婚した年齢が遅かったのであきらめている」のもありそうです。実際これはお昼のニュースでやっていたのですが若者で「恋愛に興味がない」人が増えているそうです。恋愛の代わりのものとして「アイドルの追っかけ」があったり、「海外旅行」があったり、夢中になれる娯楽がたくさんあるからでしょう。

 

 

せかしたり、または勝手に憐れまれたりするんでもなく、「いろんな生き方のチャンネルが増えたんだ」くらいの思って、「何も言わないでいる」ほうがありがたいです。