piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

ちょっと言いづらいけれどもあえて書いてみる

みなさんこんにちは、Piantinaです。
私が「いいね!」をしているFacebookのグループのひとつに「子どものいない人生を考える会」というのがありまして、久々にタイムラインに出てきた投稿に「保育園の騒音」のことが書かれていました。子どものいない皆さんはどう思いますか?とありましたが、さすがにコメントをする勇気がないので、このブログで私の思うところを書いていきたいと思います。

 

 

私は以前にもこのブログで書いていたかと思いますが、保育園のすぐ横に住んでおります。正直に言って子どもたちの声はかなり家の中でも聴こえます。昼休みなどで遊んでいると保育園から帰ってきた夫が窓を閉めてしまう(自分の録画の音声が聞こえなくなるため)ほどです。だけども私自身は、最初こそはあまりのうるささに驚きましたが、「ああ子どもが今日もにぎやかに遊んでるな~」「元気に大きな声で歌ってるなぁ~」くらいにしか思いません。

 

 

そもそもヒト科の子どもは「うるさい」のが当たり前だと私自身が思っている、というのがあるのかもしれません。幼いわけですから声のボリュームを場面場面で抑えたりすることがまだ上手に出来るわけがない、と思っているのもあります。歌だってあの年代ならば、歌い方のテクニックや強弱がつけられるかよりも「ちゃんと声が出ているか」ということに重きが置かれていますし、現に音楽教室の幼児科でもほぼそんな感じです。そもそも元気でもなければうるさくもない子どもはよほどきちっとしつけられているか、性格的なものか何らかの病気や障害を抱えているかのどちらかでしかないかと思います。

 

 

まぁ、「子どもは元気にうるさく走り回るべきもの」という思い込みはどうやら日本では明治時代以降にできあがったものではりますが、その価値観に自分もどっぷりはまっているのかもしれません。かくいう自分自身もうるさくてあちこち走り回っていたのだから、今子どもたちがギャーギャーキャーキャーいいながら走り回っていても何もいえません。ああ元気だなぁ、と思うだけしかありません。それ以上でもそれ以下でもありません。それに雨が降ると園庭から建物の中に入るので「あ、雨が降ったかな」とわかるので洗濯物をしまえます。

 

 

主に「保育園がうるさい」とクレームを言っているのは、独身を含めた子どものいない30代40代くらいのまだ若い世代の人たちではなく、自分達の親世代の60代70代の人たちかと思われます。そもそも子どものいない若い夫婦だと教育・福祉関連の仕事をしているか特段私のように「保育園で働く人がいて、さらにその横に自分も住んでいる」人間でなければほとんど縁がない施設かと思えてくるのです。子どもを妊娠して「さて、この子が生まれたら保育園はどうしようか」というくらいでしょうか。

 

 

おそらく60代70代の人たちはまだよほどの不妊や晩婚ではない限り、結婚した夫婦はたいてい子どもを持っているのが「あたりまえ」な世代です。養子を迎えた人もいるかと思います。それも1人でなく2人3人がスタンダードの時代でした。今のように「あえて子どもを持たない選択をする」なんてことをしようものなら姑に「出てけ!リコンだ!」と言われるか世間から「変な人」扱いを受けることは間違いありません。

 

 

もしかすると元々はそういう人たちは「子ども嫌い」だったのかもしれません。よくある話で「子ども嫌いだったけれどいざ子どもを産んでみたら自分の子どもがかわいく思えてきた」という感じで、ヨソの子どもがうるさくしているのは「うるさい!」と思えてくるのでしょうが、自分の子ども、孫限定で「かわいい」と思えてくるのかもしれません。だけども地域の子どもだって広い範囲では「育てるべき存在」ではありますし、年を取ってきてアタマが頑なになってしまったのかと思うとなんだかなぁ…と思えてきます。ものの見方に広さや柔軟性がないというか。

 

 

ただでさえ経済右肩上がりの時代でなく社会全体に「まぁまぁどうにかなる」と言う雰囲気はなくなってしまったのは確かなのに、結婚・妊娠・子育てに関しては「こうしなければいけない」「こうあるべきだ」の押し付けがあって、ちょっとでもその枠から外れれば叩かれる。やっぱりこの国はいつの間にか「どの生き方を選んでも文句を言う人が居る」ようになってしまったんだな、と思います。