piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

ノーベル賞と英国王室と冷えとり

みなさんこんにちは、Piantinaです。
いきなりタイトルがやたらデカいですが、まったくつながりがないわけではないこの3つについてお話したいと思います。

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ノーベル医学・生理学賞の受賞者が発表され、北里大学の大村智氏が受賞することになったのはおそらくテレビや新聞などで大きく報道されていますが、オリンピックといい日本の報道機関というのはちょっと「身びいき」が過ぎている傾向があるのか、ある一部の矢鱈声の大きい人がいるからか「日本人の結果しか報道しない」「日本人の栄誉なことはとにかく大きく報道する」ようになってしまって、「日本人の結果さえわかればいい、他の国の人?別に知らなくていいじゃんそんなこと」というのがだんだん酷くなっていっているように思います。淡々と「こうでした」「他の国はこうでした」ということだけを報道すればいいのに、日本のマスコミは優秀な人を雇ってしまっているせいか悪い意味でのエリート志向になってしまっているのかなぁとつくづく感じます。

 

 

話がそれてしまいましたが、大村さんとともに受賞が決定したのは中国の女性研究者・屠●●(トウユーユー)氏で、なんと中国では初のノーベル賞受賞となったようです。

www.yomiuri.co.jp

屠氏は中国の伝統生薬からアルテミシニンという化合物を発見し、アルテミシニンはマラリアの死亡率を下げる成分があるそうです。ノーベル賞に関してはいろいろとあるかもしれませんが、ただひとつ言えるのは東洋医学が世界的に認められた」ということには間違いありません。

 

 

んで、冷えとりと何が関係あるの?といいますと、このブログでも、他の冷えとり実践者さんのブログでも何度も言われていることではあるのですが、冷えとり健康法というのは実は「古い東洋医学がベースになっている」ということです。え??と思われるかもしれません。

東洋医学の古典には、「草根木皮(漢方薬など)、これ小薬」「鍼灸、これ中薬」、「飲食衣服、これ大薬」と書かれています。
つまり治療法、健康法のなかで、飲む、食べる、着ることなど日常生活を正しくすることが、最大の薬だと言われている。さらに、「身を修め心を治むる、これ薬源なり」という言葉があります。悪いことをしないように身を慎み心を丸く穏やかに保つことが、薬になるというのです。専門的な技術・知識・薬より、正しい生活が何よりも大事です。
『これが本当の「冷えとり」の手引書』20ページより

 

漢方には新旧2つの流派があります。その古いほうの流派では「汗吐下(かんとげ)」といって病毒が表面にある時は汗にして出す、中へ浸みこんでいる時は吐いて出す、もっと奥深く入っているときは下痢にしてですと言っています。
冷えとり医学でも、身体や心から病気の原因となる毒を出し切って真の健康を得るという考え方をします。
しかし世の中には「苦痛だけをやわらげてほしい」という人が多く、医者のほうも楽にしてやると評判が良くなって儲かるので、後世派という金・元時代(960~1368年)に始まった漢方の流派では、ついそちらばかりに一生懸命になり、医学が堕落していきました。
『これが本当の「冷えとり」の手引書』22ページ より

 一般に広まっている「冷えとり」のイメージは「とにかく靴下をやたらと重ねて履いている人たち」というのが先行してしまっているのですが、根本としては「身体(特に下半身)を冷やさない」ということに重きが置かれています。靴下は手持ちのものでもいいとも言われていますし、そのほか半身浴や足湯、とにかく「冷えない服装とライフスタイルを送る」ということを心がける以外は特に厳しい決まりがあるわけではありません。

 

 

ただ、こうして東洋医学の国際的な評価が高まるというのは東洋医学の1ジャンルを実践している身としてはなんだか喜ばしいことではあります。

 

 

ノーベル賞だけでなく、東洋医学、ホリスティック医学(西洋医学に代替する、という意味で代替医療ともいいますが)も最近では欧米の富裕層を中心に広がりつつあるようですし、日本でも健康意識・美意識の高い層を中心に関心が高まっています。

zuuonline.com

記事のタイトルのように、先日女優の川島なお美さんがガンで亡くなったことは大きなニュースになりました。抗がん剤放射線治療を受けず、「ごしんじょう療法」をしていたことが大きな話題になり、あるところでは「そんないかがわしい民間療法に手を出さないで、化学療法をしていればもっと長生きできたのに」という声もありました。もちろん最期に「どんな治療法を選ぶか」というのはその人の選択でもありますし、「最期まで女優として生きる」ということを選び取っていった結果なのかもしれません。

 

 

ただ、こうしてノーベル賞といい世界的に「西洋医学だけではなく、東洋医学やそれぞれのいいところを取って行こう」という流れになりつつあることはむしろいい傾向なのではないかと思います。