piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

先週はご葬儀が2件連続でありました

みなさんこんにちは、Piantinaです。
しばらく間が空いてしまいましたが、これは先々週末に立て続けに訃報が入り、ご葬儀を2件連続で執り行わなければならなくなったので、ブログどころか、葬儀のことがきちんとできるか、葬儀の聖歌が弾けるかなどで忙しくしておりました。

 

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こんな立派な楽器ではなく、ポータブルキーボードでしたがね。試験的に献花の時に音量を落として奏楽をしてみたりしました。

 

いつだったかこのブログで「東京に泊まりがけで発表会に出たらお金が翼を付けて飛んで行ってしまって、不謹慎は承知だけど葬儀が2件くらいあったら」なんて書いちゃった自分を痛く反省しております。まさかこれは「デスブログ?」と思ってしまいましたが、私がそう書かなくても、もしかしたら「運命、さだめ」だったのかもしれません。

 

 

とにかく先週(2月12日(日)夜~2月15日夕方)までは結局それだけで手いっぱいになっていました。途中なんとか買い物とか洗濯とかできなかったわけではないですが、洗濯物を干しながら「家政婦が欲しい…」と思ってしまいました。猫の手でも借りたかったのですが、猫は……役に立ちませんでした。

 

 

 それはさておき、先の1件は地元だったので、移動に時間がかかったり、「遅刻しないように行かなくては!」というのはなかったのですが、ただ、「炉前」の地域でしたので、出棺前の嘆願をしに7時に家を出て車で葬儀会館まで車で走りました。そのくらいでしょうか。でも気候的に寒すぎもなく、穏やかな天気の中、埋葬までを終えることができました。

 

 

よくよく夫に同行して(オルガンの奏楽者として)いるとキリスト教の葬儀に出た経験のない方から「キリスト教式ではどうなんですか?」という質問をあれこれ受けたりします。献花でお花はどう向けるべきかとか、「御仏前?」「御霊前?」「御花料?」と聞かれたりとか。

 

 

お花はどちらに向けても。特にうるさい決まりはありません。でもだいたい棺にお花が向くようになっています(前の人に倣ってやっているというのもありますが)。一応一般常識としては「御花料」が正解、とされています。カトリック教会でしたら「御ミサ料」です。わたしのところは一応「プロテスタント」に属しておりますので「御花料」です。

 

 

キリスト教の葬儀って歌なんか歌うんだねぇ!なんかいいなぁ」と言ってくださったり、「歌が心にしみました……」と感動して泣かれる方もいました。
一方で、特段「細かなことは地域のしきたりやその家のしきたりに従います」というスタンスであるから、困ったこともありました。

 

 

2件めの葬儀では火葬場で炉の前でお祈りをささげた後、火葬するのですが、問題はその後に起きました。ご収骨のときです。通常は2人で箸をもって1つずつ骨壺に入れますよね?
私どものスタンスではその地域やそこの家のしきたりに従います、ということでいたら、ご遺族の方が「1人1人箸を持って入れてもいい」と言ってしまい、帰りのバスの中で「ウチの地元の火葬場と違う!」「ウチの火葬場のほうが職員の方の扱いも丁寧で半ば儀式の一環のようにやっている!」と不満たらたらでした。

 

 

夫は離れて座っていたので、たまたま近くに座っていた私がかわりに「キリスト教式ではそういう火葬に関するものはお祈りくらいしか定めているものがない」ということと「日本以外のキリスト教国では火葬ではなく土葬がメジャーなので、そういう細かな決まりがないのです」という説明をしました。

 

 

確かにその方の地元(私の地元でもありますが)の火葬場は広域で新しく、職員さんも丁寧ですし、あまり「悲しくない」のです。「炉」という感じもなく、別室に行く、という風に設計されていて(そういう専門家の方がそう設計されたのでしょうかね?ご遺族の方の悲しみを軽減できていいと思います)私も「いいな」と思っていました。どうも幼いときに連れていかれた葬儀のトラウマもありましたので。

 

 

まぁその週はそれでいっぱいいっぱい。さらにしばらくして日曜日を迎えたわけですから、もう疲れがすごかったです。