piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

早いけれど今年で最初で最後のピアノのレッスンに行ってきた

更新をしばらくお休みしていました。

 

今日、今年最初で最後のピアノのレッスンに行ってきました。
たまたま今月分のチケットですべて使い終わるので、無駄にするわけにももったいないし、きちんと自分で理由を話して、教室の事務の方にも先生にも挨拶をするべきだと思っていたので何があっても行くつもりでした。

 

ピアノに行く前、今日は金曜日なので「金曜日の午前中は抗がん剤治療」という風にスケジュールができてしまっているので、とにかく朝いちばんで動物病院へ猫を連れて行きました(別記事で詳しくお話します)。ドタバタではありながらもちょっと余裕のある時間で家に戻れたのでできる家事を片付けて高速バスの止まる駅へと向かいました。

 

「音楽そのものを辞めるわけではない」と、自分にも言い聞かせるようにいろんなところでは説明していました。でも、自分の生活のパターンのひとつになっているのが「ピアノのお稽古に通う」ということが4歳(といってもほぼ5歳)から身についている。確かにピアノよりも興味のあることがあったりして「辞めたい」と言い出して引き止められる、ということも何度も正直ありました。

 

 

でもきっかけがあって音楽に興味を持ち出してから「続ける」と決めて、受験や就職活動で1ヶ月とかそこらの単位でのお休みはあっても基本として続けていて、そして大学を卒業して「学生」でなくなってからは自分のお金で(今は夫の理解のもとで)、引越しをして高速バスで教室に通う、というスタイルになっても続けました。ピアノおよび音楽教室に通い続けたのは28年と8ヶ月、今のピアノ教室に通った期間はそのうち9年と8ヶ月(実質9年と7ヶ月)でした(帰りのバスの中で思わず計算してしまった)。

 

私自身は非常に飽きっぽいタチだと思っています。1曲をおそらく1年も弾いたら「いいかげん飽きた」となってしまいます。半年が限界かもしれません。曲としてできあがるのに1年かけてというのならまだしも「ある程度出来上がっている」状態だったら完全に飽きるほうです。頻繁に色んなものを変えたがるし、あまり「長続き」したものというのは本当に少ないです。自分の中で長続きしたものは「ピアノのレッスンに通うこと」くらいのものだったかもしれないと思います。それも続けられたのはある意味で奇跡のような時間だったのかも?

 

…というわけで今日は「9年と7ヶ月」、時にわがままな要求もしてしまったり、迷惑をかけてしまいながらも「居させてくれ」て、「私自身の成長を見守ってくれた」感謝の気持ちを表さなくてはと思い、駅前の「地元の銘菓」を全員の先生、事務の方の人数分が間に合うのを購入。いつもいつもお歳暮をと思いながらも、毎年こちらが「クリスマスプレゼント」を贈られてしまうので、なんとなく「すみません、でもありがとうございます」と思いながら受け取っていました。

 

事情を話したら事務の方も理解してくださり、「猫白血病キャリアでリンパ腫は難しいかも…」と言ってくださいました。一時期は一緒に働いていたこともあったのです。たしかにどこまでめいちゃんが生きられるかはまさに「神様だけが知る」ことです。腕のいい獣医さんでも「あくまでも数値だけの話で最頻値までしか生きられないわけではありません」と言っていました。先生も理解してくださり「もともと自分で弾く習慣ができている人だからそれほど心配はしていない」ともおっしゃっていました。

 

「戻ってくるよ」といっても「I'll be back!」だとなんだか「すぐに、確実に帰ってくるよ!」くらいの意志の強さがあるような感じです。それではなんだか素直に頑張っているめいちゃんがかわいそう過ぎます。「I shall return」くらいな感じでしょうか?戻ってくる気持ちはある、だけど今は無理なんだ…という感じです。