piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

ちょっと眠れないので、思いのたけを文章にしてみた(後編)

先ほどのつづきです。

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帰ってきたのは19時過ぎ。いそいそといつものようにNHKBSプレミアムの「こころ旅」を見なくては!とテレビをつけ見ていました。今週は蔵出しスペシャルとのことで過去の旅の映像でしたが、「岐阜もなかなかいいところだな~」という感じで見ていました。途中からであまり見れませんでしたが、時間になったのでお風呂にお湯をはり、支度をしていつものように半身浴(体や髪を洗う時間を含めて1時間10分、つかるだけなら1時間)をしていました。冷えとりを始めてから時間を延ばし、日課になっています。だけどできないときはあえて自分を責めないようにしています。

 

 

日課の1時間の半身浴が終わって髪を乾かしてリビングに行くと仕事を終えた夫がいました。帰ってから会っていなかったので「ただいま」と言い、夫は「おかえり」と言いました。次に思いもしなかったことが夫から告げられます。

 

 

「教会のSさんがお亡くなりになった」

 

 

その言葉を聞いたとき、何のことだか?という感じでした。だって、日曜日には一緒に礼拝後の片づけをしたはずだし、元気そうな様子だったのに。と思ったと同時になにかが抜けてしまったような感じになりました。

 

 

「突然のことで、くも膜下出血だったらしい。息子さん(この方も教会に来ていましたが仕事で今はなかなか来られないようです)が発見したらしい。ご家族の方とも会ったけれども、突然のこと過ぎて少しパニックになっていた」

 

 

え???Sさん、日曜日は何も問題なくいつものようにたわいない話をしながら片づけしていたのに?今でもはっきりSさんの表情や歩く様子、声などを鮮明に思い出せます。それが亡くなってしまったとは私も簡単に結び付けられなかったのです。

 

 

Sさんは人数の少ない教会の掃除当番、お花、委員もしており、その教会のまさに「主力」といってもいい信徒さんのひとりでした。早くにご主人を亡くしてその後は3人の子を女手一つで育て上げました。また、お孫さんにも慕われていたようですし、お花、詩吟、書道などたくさんの趣味を持って教会だけでなくいろんな方との交流がありました。私と一緒に礼拝後のお片付けも手伝ってくださり、いつもそのお働きには感謝していました。毎回お片付けをしているうちにいろんなことをSさんと話していました。先々週にはお孫さんの結婚式に出て披露宴の様子などを語ってくれました。

 

 

よくよく弔電などの文章で「あまりに突然のことで言葉もありません」という文例がありますが、まさにこの文章の通りで気持ちをどうはっきり表現していいかわかりません。心がざわつき、どうしていいかわからず、布団に入っても眠れなくてこの文章を書いています。

 

 

思い起こせば今日は十五夜。満月です。しかも昨日あたりから寒くなってきました。トイレで見つかったということで、急激な血圧の変化があったのでしょう。夫も私も「新月・満月、急に暑くなったり寒くなったりしたときは要注意」と信じていて、たしかに近場の葬儀会館もそのあたりになると必ずお葬式が入っているのを見かけます。「実証されてるわけでもない」と言われそうですが、月の引力の力というのはなにかあるのでは?といつも思っています。

 

 

天に召されたSさんの魂が、平安に憩うことを願うばかりです。そして突然にして家族を失う悲しみの中にあるSさんのご家族、親戚、友人・知人の方々にも主なる神様の慰めが豊かにありますようお祈り申し上げます。