piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

OTTAVAのサロンコンサートに行ってきました

みなさんこんばんは、Piantinaです。
前の記事で「4月2日の本田聖嗣さんの定季演奏会の話は別の記事でします」と言ってしまったので、宣言通りレポート的な記事を書きたいと思います。今回はヴァイオリンの岡本誠司さんをお迎えして「セイジ的な午後」というテーマ各国の曲「1国1曲」で世界をめぐるという演奏会でした。記事も日曜日あたりに上げられたらよかったのですが、なんだかんだで上げられず今日になってしまいました。

 

 

私は前の記事にも書きましたとおり、きちんと申し込みをして、という形でサロンコンサートに行ったのではなく、たまたま答えたアンケートのノベルティでヘッドホンやらいろいろチェックして(たくさんチェックすると当選確率が上がりますとあったので、ほぼ全部選んでしまいました…)「ヘッドホン当たればいいな~」と思っていたら、「サロンコンサート当選メール」がやってきましたので、早速返信をしてスタッフの方に名前を伝えて席を確保しました。2名様だったのですが、連れになる人がいないので、一人で高速バスに飛び乗っていざ渋谷へ。

 

 

まだ2日でしたので、新宿の高速バスの発着所は今の「バスタ新宿(4月4日開業)」ではなく、新宿駅東口で降りて、帰りは新宿駅新南口(実質代々木駅)から乗るということになっていました。新宿からは複雑な渋谷の出口で迷子になることがわかっていましたのであえて山手線に乗ることにしました。

 

 

事前にあれこれとミュージックサロンエスプリの場所や地図を見ていたので、「この方向だな」ということでとにかく道玄坂をずっと上ってさらに南平台方面へ行くということにしていました。細かなところはRN:アズキ色さんのブログが非常に役に立ち、サロンエスプリ周辺の目標物の写真を載せてある記事を見たので迷子になることなく余裕をもって到着できました。アズキ色さん、ありがとうございます。

 

 

むしろ余裕がありすぎたので、お昼を近くのファミレスで食べて、そのあとは周辺を散歩、桜の木もあったので桜の写真を撮ったりして時間をつぶしていました。当日は雨は降っていなくても花冷えで、当初着ようと思っていた服は着れず、予定を変更した服を着て、コートまで着てしまいました。

 

 

歩いていたら、なんと!思い出の「マダム・トキ」がありました。なぜ、思い出なのかと言いますと、結婚してすぐの夫の誕生日に結婚お祝いとして「マダム・トキ」の食事券をプレゼントしてくださった方がいました。当時は鎌倉に住んでいましたが、あえて車で行ったら予約の時間がギリギリでしかも駐車場がなく、さらにはド庶民の私たち夫婦が食事をするにはなんだかちょっと場違い感満載(一応ちゃんとした格好をして行ったんですけれどね…)で、もうちょっとお上品に食事を楽しんだらよかったのですがねぇ。

 

 

ちょっと話がそれてしまいましたが、ノコノコ歩いていると西郷山公園では桜の木があって、案の定そこではお花見をしている家族連れやグループを見かけました。ちょっと肌寒いけど土曜日の昼間だし、桜が満開になっていましたから、タイミング的にはベストかな、という感じでした。

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いざ、サロンコンサートの時間のちょっと前にミュージックサロンエスプリに入ってみようとすると、なんだかお客さんが品のよさそうなマダームばかり!うわーもしかして自分またしても場違いな感じになっちゃったかなぁと思いきや、後々聞いた話では本田さんの母校・麻布学園のつながりでいらっしゃった方たちだそうです…。いらしていた方の中には本田さんと同級生と思しき家族連れっぽい人とかもいました。

 

 

もちろんリスナーさん(実際の放送でラジオネームを聴いたことがある人もいました!)もいましたし、OTTAVAGMこと斎藤茂さんやメルマガ担当の小林さんもいました。むしろ会場に入ったら入ったで人の熱気でムンムンになっていて暑いくらいでした。本田さんの水曜日の放送でもおなじみ「VECLOS」の体験コーナーもあり、実際にVECLOSに触れたりすることができました。

 

 

話には聞いていましたが小さくて軽い!しかも魔法瓶のサーモスですから真空技術を使ったスピーカーとのこと。夏のボーナスが出たら購入を積極的に検討してもいいかな…と思うくらいです。Bluetoothなのでスマホタブレットでもつなげられるというのもいいかなと思いました。

 

 

特に演奏の中で印象に残ったのは、やはり岡本さんの独奏のバッハの「シャコンヌ」、ブリュッセルでのテロへの祈りを込めたフランクの「ヴァイオリンソナタ」、そしてピアソラの「リベルタンゴ」、本田さん独奏のショパンの「告別のワルツ」でしょうか。シャコンヌは本当に息遣いまで聞こえてきそうな迫力がありました。やはりそこはライプツィヒ国際コンクール優勝の実力だなぁと思いました。

 

 

本田さんのショパンは「ああ、これは簡単に真似できないな」と思ってしまったのは、冒頭の入り方。「ミ♭レ」の2音なわけですが、この「ミ♭レ」は私のような人間が仮に1000回くらい練習しても出せないなぁと思いました。緩急の付け方とか「ほぉぉぉ~こうやって弾くのかぁ」と非常に勉強になりました。

 

 

アフターパーティでは演奏された各国のワインが出て(本田さんつながりの方はアフターパーティには出なくて、出ていたのは基本的にリスナーさんばかり)、普段はインターネットの向こう側、ラジオの向こう側でお名前を聞いている人たちと実際に、リアルでお話をすることができ、実際にプレゼンターの斎藤さんや本田さんともお話しができた貴重な時間でした。中には同日に行われたプレゼンターのゲレン大嶋さんのユニット「coco→musika」のカンカラーカフェでのライブにもはしごするという方もいました。

 

 

割と最後まで残っていたリスナーさんたちと渋谷駅に向かっていろいろとしゃべりながら歩いていたのですが、意気投合したリスナーさんたちと夕飯&飲みに行きました。ちょうどフィギュアスケートの世界選手権の男子シングルフリーの放送をしていましたが、話はOTTAVAのことや普段思っていることでした。

 

 

ひとくちに「OTTAVAを聴いています」という人でも「ガンガンメール書いてリクエストしまくって、イベントにも参加していてほかのリスナーさんとも友達になっている」という人もいれば、「聴き専」の人もいますし、私は「たまにメールしてイベントは行けるときだけ」という感じですが。というのも第二の開局(2014年10月)まではリクエストをしたりメールを書いたりすることはなく「作業のBGMとして聴くだけ」の人で、聴いているだけで十分に楽しめたので、そこに満足している感じでした。

 

 

もちろん、第二の開局以降は大手メディアの傘下を離れて独立局になり、リスナーさんがスポンサーとして寄付、支援して成り立っているインターネットラジオ局になったので、より送り手(プレゼンターさんやスタッフの方)とリスナーさんの距離感がかなり縮まったように思います。個人的にはその流れは悪いとは思いません。むしろよりOTTAVAが、クラシック音楽が身近になり、これまでクラシックを聴いていなかったという人でも「入っていける」チャンネルの一つになったように思います。

 

 

だけども、そこで話に出たのが、番組のプレゼンターさんと一部の「積極的な」リスナーさんたちがいる一方で、「気持ちはあるけれど参加できなかった」「参加する方法が分からなかった」というリスナーさんもきっといて、一部の人ばかり盛り上がっていいのかな?という話になりました。それにはちょっとしたエピソードがあったのですが、たとえそれが「善意のアイデア」であっても、聴いているその他大勢の人の中には「なんだか一部で盛り上がってる」とあまりいい気持にならないのでは?ということになりました。

 

 

かかわり方はもちろんその人次第でしょうし、忙しくて聴くのが精いっぱいの人もいれば、体力的、地理的な理由で「聴くだけ」の人もいるでしょうし、もしくは古いOTTAVAを知っている人だったら「なんだか今のちょっとなれ合いっぽい感じの流れは嫌だなぁ」といって聴き専になってしまっている人もいるかもしれません。

 

 

私自身は2日のコンサートもそしてそのあとのアフターパーティも、そしてリスナーさんとの交流は「やっと顔が見えた」というところで非常に楽しい時間でしたし、やはり同じものが好きというところでいろいろと話が盛り上がるというところでも十分に楽しむことができたと思っています。当日すばらしい演奏をしてくださったOTTAVAプレゼンターでピアニストの本田聖嗣さん、ヴァイオリンの岡本誠司さん、OTTAVAGM、斎藤茂さん、お話しができたリスナーのRN:アズキ色さん、パン子さん、にゃんごろー4911さん、ほか(ほかにもいらっしゃったのですが、思い出せず…ごめんなさい!)ありがとうございます!