piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

ちょっと前の話だけど我が家にちょっとだけ猫のお客様がやってきていました。

みなさんこんにちは、Piantinaです。
ちょっと前の話になってしまいましたが、タイトルのとおり、猫のお客様が我が家にやってきておりました。

 

 

コトが起きたのは、くしくも私の誕生日でもありました。当然のごとく自分へのご褒美とスマホの料金の支払いをしに近くのショッピングモールに車で行こうとしていました。別段歩きでも自転車でも行ける距離ですが、その日はお天気が悪かったので、車でした。まぁ急いでいたのでやっぱりそういう時に車の免許は持っておいてよかったなぁとは思います。たぶん66歳くらいで返納になりそうな勢いですが。

 

 

駐車場へ行く道すがら「ニャオー」と鳴く声が聞こえました。見てみると首輪をした茶白の子どもの猫が鳴いているではありませんか!でも首輪をしているから飼い猫なんだろうなと思ってそのまま歩いて車に乗って上記の用事を済ませていました。

 

 

夕飯の準備を始めたあたりの頃、夫が猫のももちゃんのところから餌を出していったので、何かと思って見たら、玄関にさっきの猫ちゃんがいて、餌を食べているではありませんか!しかもうちに上がり込んでしまいました。お尻に鈴カステラがありましたので男の子の猫でした。去勢はしていない様子。f:id:mayflower81:20160613154015j:image

まったく!人さまのお家だというのにずいぶんと慣れているような感じでリラックスしてしまっています。その間夫は「猫を預かっています」というポスターを作って教会の掲示板、隣接の保育園にも貼っていました。まだまだうちには「予備トイレ」としてめいちゃんの使っていたトイレが残っていましたので、そっちをその猫用にしてももちゃんにはこれまでどおり使ってもらうことにしました。

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ももちゃんは「おそらく三月に生まれただろう」という理由とミヒャエル・エンデの作品『モモ』の両方で名前をつけました。やってきた彼には『モモ』の登場人物の「ジローラモ」とつけることにしました。結局ジローラモだと長いので「ジロちゃん」になってしまいましたが。

 

 

最初はもうももちゃんが近づくことを嫌がって、ずっと隠れているかたまたま会っても低い声でうなったりシャー!!!と威嚇しまくるので、隔離していました。でもそのうち少しずつ慣れていってくれるだろうと思いながらたまに顔を合わせたりしていましたが、やっぱり駄目だったようです。

 

 

ジロちゃんはなかなかのおりこうさんで去勢されていないオスだというのにうちで粗相のひとつもしませんでしたし、非常に人懐っこくて、そして遊び方もこれまでメス猫ばかりだったので際立って派手な遊び方をして、なんだか飛びながら回転して「この猫はフィギュアスケーターか?」と言わんばかりの感じでした。甘え方もめちゃくちゃ直球でした。

 

 

ジロちゃんのポスターはそのほか市内の動物病院にも協力して貼ってもらいました。やはり彼は首輪をしていますし、きっと探している飼い主さんが絶対にいる、と思うと、彼の幸せを考えたらやはりうちにいつまでもいてもらうよりも元の飼い主さんのところに帰るのが一番いいことなのだと思っていました。f:id:mayflower81:20160613154201j:image

ただ、ジロちゃんはちょっと涙が出てしまっていましたし、鼻炎というか気管支炎のような症状も出ていましたので、めいちゃん、ももちゃんと歴代の猫ちゃんたちがお世話になっている動物病院へ行くことになりました。ももちゃんもペットホテルに預けられてからずっと食欲がなくなっていましたので一緒に行くことになってしまいました。

 

 

ここでもジロちゃんのポスターを貼ってもらって、ジロちゃんもももちゃんも診察を受けました。ジロちゃんは点眼薬点鼻薬をもらいました。ももちゃんはちょっとカロリーの高い「弱っているとき用」の餌と食欲の出る薬と胃腸薬(錠剤)をもらいました。ちなみにそのももちゃんの餌は以前めいちゃんも病院で食べていたり、いただいたのですが、めいちゃんは頑として「アタシはチキンやターキーは食べないの!!」という姿勢を譲らなかったので結局残ってしまっていました。ももちゃんは逆に「缶ごと食べたいんだけど?」とかなり気に入ってしまった様子。すぐにももちゃんは持ち前の食欲を取り戻しました。

 

 

そして、ジロちゃんはというと病院に連れて行った次の日の夕方、「飼い主の友達」という女の子たち二人が我が家にやってきましたので、その言葉を信じてお別れをすることになりました。もちろん病院でいただいたお薬を渡して、彼は元のおうちへと帰って行ってしまいました。どうやら話を聞く限りでは「1か月くらいいなくなっていた」ということで、どうやら迷ってしまってそのままうちの近くまで来てしまっていたのでしょう。

 

 

ジロちゃんがいなくなってちょっと我が家は寂しくなりましたが、ジロちゃんが元の飼い主さんのもとでいつまでも元気に幸せに暮らしていることをお祈りしております。