piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

2月が終わってしまう。

みなさんこんばんは、Piantinaです。
そういえば、今日は2月28日。今年はうるう年ではありませんので、今日が2月最後の日です。今年ももう6分の1が終わろうとしています(と思うと早い!)。

 

 


明日、3月1日はいよいよ「レント」「大斎」の始まりの日、「灰の水曜日」です。まぁところによるのですが、おでこに昨年の「棕櫚の主日イースターの前週の主日で使う棕櫚の葉っぱで作った十字架)の十字架」を燃やして灰にしたものを描くところとそうでないところといろいろあるようです。

 

 

ですので、今日はカーニヴァルの最終日でもあります。
灰の水曜日以降は「節制と克己の40日間(日曜日除く)」ですからね。
厳しく伝統を守るような教派だと、この40日間、病気の人、高齢者、子どもをのぞく「健康な成人」は一切の肉類を断ち、聖書を1日1章読むとか、お祈りを増やすとかしているのです。よく近頃ではもう「春のお祭り・イースター」と言われていますが、華やかなイースターのその前には荒野でキリストが断食をしたように自らを律して、節制に励む厳しさがあるのです。

 

 

昔昔は「キリスト教の洗礼を受ける」というと復活日(イースター)しかありませんでした。私自身も実は「復活節中」に洗礼を受けたのですが、今でこそ「タイミングが良かったら」という感じになりましたが、復活日、もしくは復活徹夜祭(イースター・ヴィジル)に洗礼を受けるのが通例だったそうです。だからその準備の40日間という意味も持っています。

 

 

まぁ某ランドとかは教会の暦に関係なく春はイースターで、という感じで、なんだか近頃では教会とも関係ないところでイースターにはゆで卵!みたいな流れになってきて、「ああ、なんか日本人ってやっぱり表面だけを切り取って楽しむだけなんだな」という感じです。

 

 

先日、「女優さんが突如仕事や所属事務所を辞めてしまった。理由は”出家したいから”らしい」ということで大きな話題になりました。もともとその彼女はご両親もそこの宗教団体の信者で、女優の彼女は「2代目」の信者だった。あちこちで「宗教に走るなんて」というような意見だとか「仕事を投げ出すなんて無責任だ」という声が上がっていました。

 

 

でも、私なんかは結構親、祖父母、曽祖父母、あたりの代から「家の宗教」的に教会の信者として教会の通っている人をたくさん見かけますし、むしろ私のように家で誰も信じていなくて、自分が1代目というキリスト教徒は逆に珍しいんじゃないかというくらいです。そういう家に育った子弟が思うところがあって「聖職者になる」とか「修道院に入る」というような流れなのではないか、と思います。

 

 

聖職者を目指すことは悪いことではありませんし、宗教に帰依(キリスト教では”帰依”とは言いませんが、近いところで”献身””堅信”なのでしょう)していく人を世間が止める必要はないのではと思います。彼女には「身を投じるほどの」気持ちがあり、それを世間が「無責任」だのなんだの言って止めるのは「無粋」じゃないかと思うのです。

 

 

お葬式も2件立て続けにあって、バタバタしているあいだに28日が終わってしまった2月。いよいよ3月です。3日には初めて仙台に行きますし、4日には初めて「OTTAVAの復興コンサート」を聴きに行きます。ずっと先、と思っていたらもうこんなに近いのですね。それでは。