piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

発達障害バブルとカサンドラができること

みなさんこんにちは、Piantinaです。
少し前のtwitterの話ではありますが、ここのところ気になっていることがあるので書いてみます。
どうやら発達障害も製薬会社が絡んでたり、ここのところ「発達障害バブル」となっているようです。

 斎藤環さんは精神科医の方です。
まぁ確かに10年ちょっと前くらいから「片付けられない女症候群」「片づけできない人」でちょろちょろっと「軽度発達障害」やら「ADHD」というワードが出てきたかという思うのです。まぁ~、私もうつになったときに「確かに私は片付けが苦手だ、きっとADHDだろう」と思ってロールシャッハテストやら簡単な言葉の意味だかを答えるやつとかを受けましたが、「発達障害ではありません」と言われてしまったので、「どうやら違うらしい」というのはわかっていました。時間的余裕と体力的余裕さえあれば片付けはやります。普段くたくたになってるだけです。

 

 

 

確かに身近に自閉系の人がいますから、比べてみると「自分は自閉は持ってないな」というのはわかります。まぁ「限りなくADDに近い健常者」なんだろうなくらいの感覚です。少々忘れっぽいしそそっかしくて気が利かないところもあるし、マイペースすぎるのでまぁ職場にいたらさぞかし首対象になるのでよほどでない限りは働いちゃいけない人かなと思っています(笑)

 

 

でも、たしかにここ数年何かと「発達障害」というワードは出てきますし、「私アスペルガーなんです」とか「家族に発達障碍者がいて」とかよくよく出てくるなぁという感じです。アメリカがADHDバブル、日本はアスペルガーバブルというのは面白いですね。

 

 

中には精神科にかかったらテストもなしに「あなたよく空気が読めないって言われるでしょう、アスペルガーなんじゃないかと思います」なんて言われちゃったりするほどです。ほう、わたしがその医者かかったら「う~ん、片付け苦手なんですねぇ、あなた、ADHDですよ」とでも言われるんでしょうかね?まぁなんだかそう言ってくれたほうが、そういう診断という「スティグマ」が付いたらそれはそれでラクっちゃラクだものねぇ。「だって私、ADDなんで」とか「だって俺、アスペルガーなんで」と。でも経験的にその医者はヤブです。点数稼ぎしたいんですかね?

 

 

 

でもアスペルガーがバブルになると今度どうなるかというとやっぱり「その家族」「そのパートナー」に行くんですね。「老舗」という感じの有名なカサンドラ症候群のセルフヘルプグループは予約が取れない状態、すぐに残席わずかになり、また全国のあちこちに新しく立ち上がっている状態です。いわゆるパートナー向けの本も売れていますし、続々新刊が出ていたりします。本当に「発達障害」が「ビジネスターゲット」にでもなってるのか?と感じることがあります。

 

 

 

自閉症スペクトラムのほうは「障害」と位置付けられていますが、カサンドラ症候群、カサンドラ愛情はく奪症候群は病名となっておらず、精神科のお医者さんの中では「おそらく”適応障害の一種”」とみなしている方もいらっしゃいます。でも、カサンドラに効くのは「自立」ということじゃないかなと私は思っています。孤独かもしれませんが、どんなに「親密性」を求めても相手は応えてくれませんから。だから自分でどうにかしていくしかない。経済的なところもしかりですが、「自分のライフワークを持つ、趣味を持つ」ことで自分の世界を持つというのが大事なんじゃないかと思うのです。