piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

カサンドラ、わたしがやって効いたものまとめ

みなさんこんにちは、Piantinaです。
以前お世話になったカサンドラ症候群の人のための自助グループのアンケートに答えなくてはと思って、あれこれ書いていたり、調べていたりしました。まぁ私の回答が活かされればなぁと願うばかりですが、カサンドラ症候群をはじめ適応障害やうつ、パニック障害や不安障害など「メンタルな病」に役立ったことやお勧めしたいことなどをまとめておこうかと思いました。

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病院はまちまち

私はもともと昔、不安障害(パニック症候群)に悩んだこともありました。その後就職したらうつになったり、結婚したら夫が自閉症スペクトラムアスペルガー)で、もともとかかっていた不安障害が再発するということになってしまいました。もちろんカサンドラ的な症状もなくはなかったのですが、症状に困って近くのメンタルクリニックにかかることにしました。

 

 

まだ「カサンドラ症候群」というのがあまり知られるちょっと前、「大人の発達障害」というのもちょっと広がりつつあるくらいの時期でしたから、田舎町の精神科・心療内科のお医者さんにはあまりまだなじみがなかったのでしょう。一応カルテには記録されてはいるのでしょうが、「まぁ、アスペルガー的な人は私の周りにもいますからねぇ」と片付けられてしまったので、「あぁ…」と思うしかありませんでした。とはいえ、処方してくださる薬に文句があるわけでもないですし、「ああまた薬がなくなりそうだからもらいに行ってくるか」くらいの付き合いになっているような感じです。

 

 

それ以前に夫が発達障害かどうかのテストを受けていた心療内科のほうでも何かしら発達障害についての説明や家族として何か知っておかなければならないことや困ったときにどうすればいいかということが説明されていればもうちょっと違ってきたかなぁとは思いますが、まぁ今となっては後の祭りですし、逆にこうなったからこそ私自身の足で調べたり検索したりということができたかと思えば、「ちょっと遠回りになったけれど解決に向かうことができたかな」と思っておくしかないかな、と思います。

 

 

ですので、病院に関してはあまり期待しすぎているのもあてが外れた時のショックが大きいので、期待しすぎないほうがいいかと思います。評判も調べておくのがいいかもしれませんが、評判のいい病院というのはたいてい「混んで」いますから何時間と待たされたり予約を入れてもずっと先になってしまったりということもありますので、一概に「評判のいいところに行って!」とお勧めすることはできません。

 

 

実際効いたもの

実際に「やってよかったな」と思ったのは以下のとおりです。

自助グループの集まりに参加する

・本を読む

代替医療や民間療法、リラクゼーションも利用すべし

…なんだか「薬や病院じゃないんだ…」という感じですが、振り返ってみて気持ちを上げるにはこれが効いたかなという感じです。

 

1.自助グループに参加する

カサンドラ症候群の自助グループは「大人の発達障害」が出て以降、全国的に大都市圏を中心にたくさんのグループが設立されて増加傾向にあります。そしてかなり早い段階でできた自助グループはすぐに席が埋まるくらいの人気になっております。それだけ需要があり、悩み苦しむ人が多いということでしょうが、とにかく勇気を振り絞ってメールを1通打ってみる価値は十分にあります。

 

 

席が埋まってしまってキャンセル待ち、ということもあるかもしれませんが、運よく集まりに参加できるならラッキー。同じような悩みを抱えている人が集まっていますし、悩みをぶちまけても「うん、わかる!うちもそう!」と共感してくれる人がいます。遠慮しないで心の中にたまっていたものを吐き出すつもりで話してください。また、何度か集まりに行っていると知り合いになる人ができたり、お友達ができたりすることも。

 

 

また、大学病院や大きめの病院で発達障害と診断された場合は、当事者だけでなく病院が主催する「家族会」や配偶者向けの自助グループに近いものもあるそうです。

 

 

2.本を読む

本を読む、というのはもちろん発達障害カサンドラ症候群についての本を読むというのはもちろんですが、カサンドラに関してはまだまだ外国の方が書いた本が多くちょっと日本の習慣や価値観、考え方が合わないところがあるかもしれませんので、「知識として読んでおく」くらいにとどめておくほうがいい場合もあります。

 

 

ただ、体調や精神的な状態が良くなってきたら今度は「いい感じにあきらめる」方向に進んだほうがいいかと思います。発達障害というのは薬を飲んだから、なにか治療を受けたからというだけで治るようなものではありませんし、一生当事者が変わることはありません。厳しいことを言うようですが、「変えられるのは自分自身しかいない」のです。背中を押してくれそうな本をちょっと紹介します。

『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』岸見一郎・古賀史健著

『「聖なるあきらめ」が人を成熟させる』鈴木秀子著

また、ちょっと精神的にきついなぁと思っていたり、仕事を持ちながら奮闘されているカサンドラの方もいらっしゃるかと思いますので、若干古い本ではありますがこちらも参考になるところはあるかと思いますのでおすすめします。

「働く女性のためのメンタルヘルス うつな人ほど幸せになれる」井ノ瀬珠実著

この本はうつ病になった「当事者」の女性が書いた本ですので、男性の精神科医が書いたメンタルヘルス系の本にない「女性ならではの不調」にも焦点を当てて書かれている部分もあり、抑うつ的な症状が強く出ている人にはお勧めの一冊です。女性に親しみやすい漢方やアロマテラピーサプリメントといった代替医療系の話や、アサーティブ・コミュニケーションの話なども非常に役に立つかと思います。

 

 

3.代替医療、民間療法、リラクゼーションなども利用すべし

先ほど紹介した井ノ瀬さんの本にもありましたように、メインの抑うつ状態や不適応状態はもちろん病院や薬で、でもそれと並行して東洋医学(漢方や鍼灸など)やアロマテラピーや民間療法なども「おまじない程度に」取り入れて、気持ちを落ち着けたりホッと安らげたりというのもありではないかな、と思っています。

 

 

私はたまたま「冷えとり健康法」をやっていますが、これも続けられているのは「ああ、天然素材の靴下やインナーって気持ちがいいな、温かいな」というのが原動力になっているのではないかと思います。もちろん自分に合った方法でいろいろ楽しんでみてはと思います。

 

 

不思議と体を温めているとなんだか気持ちも前向きになってきて、気が付くと結構こまめに動けるようになっている自分にも気づくことができました。もちろん疲れたときは無理をしない、というのが大前提にありますが。何事もほどほどが一番です。一歩間違えば単なる「靴下教」「半身浴教」です。まぁこれも温熱療法というか体質改善くらいの効果しかないかもしれませんが。

 

 

もちろん、「こんなの効くわけがない」「医学的にありえない」とかいろいろこういった「療法」を批判する意見もいっぱいネットで見かけますが、あくまでも「趣味」というか本当に「おまじない」です。だけども、今やアスリートの人だって「ゲン担ぎ」をやっていたりしますし、昨年流行ったもので「ルーティン」という言葉があって「競技や大事なプレゼンの前にいつものコレをやって集中力をアップさせたり気持ちを落ち着かせる」という意味です。「こういう体にいいことをやっている」ことがだんだん自信につながって、気持ちが上向くきっかけにもなるのではないかと思います。

 

 

はまりすぎて周囲の人に「えっ…宗教?」と怪しまれないレベルに楽しんでおくのはいいのではないかと思います。もちろんお金の使い過ぎにも注意です(貧乏なのに靴下やインナーにつぎ込んでる私のことです、ハイ)。用法と用量はきちんと守って利用しましょう。

 

 

これはある意味で「趣味を持つ」ことに近いと思います。趣味というのは決してお金にはならない(たまに達人といわれるレベルに知識をもってお金になっている人もいますが)けれども、生活に張り合いを持たせます。同時にはたから見れば「無駄遣い」に見えることかもしれませんが、アロマだって好きがどんどん進めば資格が取れますし、ほかにもハーブやオーガニック関連の資格などもあるようです。

 

 

長々と書いてしまいましたが私にとっての「カサンドラ、実際に効いたもの」を書いてみました。少しでもお役に立てればと願っております。