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piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

信仰、希望、そして……おむすび―10月1日の奇跡―

みなさんこんにちは、Piantinaです。
昨日、前々から読んでみたいと思っていた佐藤初女さんの本ときくち体操の本が届き、ざっくりながら読ませていただきました。
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この写真は北海道の函館にある「トラピスチヌ修道院」にある「小さき花のテレジア」像です。私のクリスチャンネームがテレジアのため、「これは撮らなくては!」と思って撮りました。

 

 

今回は先に読んだのが佐藤初女さんの本『おむすびの祈り』が先だったので、感想や思ったことなどを書いていきたいと思います。

 

 

そもそも、佐藤さんの本を読もうと思ったのは、一緒に注文した本が料理レシピが載っているものなので、目的としては「食事」にフォーカスして読んでみようと思ったのです。しかし、この『おむすびの祈り』を読んでみると、イスキアでの活動や食に対する思いの原点になっているのが、佐藤さんの信仰だったのではないかな、と思いました。

 

 

佐藤さんは幼少時代を青森で過ごし、青森のカトリックの教会の鐘の音に弾かれて教会に行くようになり、それから函館に移り住み、あの函館の公立の女学校に通うことになりました。しかし、女学校の途中で父親の事業の失敗により生活が困難になったうえに佐藤さんご自身も肺の病気に冒されることがあり、女学校を中退して青森に帰ることになったそうです。そして戦争があり、青森の学校(こちらも修道会系の学校だったようです)を卒業した後は小学校の教員となり、そこで校長をされていたご主人と出会います。ご主人はなんと26歳年上(!)のいわゆる「年の差婚」で、結婚を決めた当初は周囲の人が口をそろえて反対したそうです。

 

 

それからしばらくして佐藤さんにとってははじめての子どもを妊娠、医者からもあきらめるように説得されますが、3ヶ月入院して出産されたようです。しかし、肺の病気はまだ治らず佐藤さんの実の弟さんや上の子どもが面倒をみていたそうです。

 

 

それから数年後、あることがきっかけで「洗礼を受けたい」とご主人に言ったところ大きな反対もなく、カトリックの教会で洗礼を受けることになりました。霊名(洗礼名・クリスチャンネームのことです)は「小さき花のテレジア」。女学生だったころに修道女さんからもらった本がきっかけで小さき花のテレジアのことを知り、「教会で洗礼を受けることがあったら霊名を”小さき花のテレジア”にしたい」と女学生のころから希望していたそうです。佐藤さんの信仰をそばで見守っていたご主人も病床で洗礼を受けています。

 

 

ちなみに昨日10月1日は「小さき花のテレジア(リジュのテレーズ、幼きイエスの聖テレジア)」の記念日にあたります。カトリックの教会では非常に人気のある聖人で、3人しかいない「教会博士」のうちの1人でもあります。私事ではありますが、私自身は洗礼を受ける時に洗礼名を決めるプロテスタントの一派に所属しておりますので、洗礼準備の最後の辺りは「名前をどうしようか」ということで悩んでいました。

 

 

牧師が「これで!」と命名するケースもありますし、大人(成人)の場合は本人の希望というケースもあります。私の場合は自分で選んでいいと言われていました。ただ、うちの教派は男性の場合はかなり選択肢があるのですが、女性だと聖書に載っている女性の名前(それも数が限られる)かカトリックの女性聖人から名前をいただくかしかなかったのです。

 

 

そこで、聖人伝などをあれこれ調べていたときに「この人!」と思ったのがまさに佐藤初女さんと同じ「小さき花のテレジア」でした。ほかにも「テレジア」という聖人は何人かいましたので、「テレジア」だけにしていました。まさか自分の名前の聖人の記念日に同じ名前の人を見つけるとは!なんだか運命めいたものを感じてしまいました。

 

 

もしかして、これも「神様の思し召し、神様のお導き」だったのかもしれません。教派は違えどもこんなに素晴らしい信仰の先輩に出会えたことに感謝です。と同時に色んなことを「あぁ、あれもこれも面倒くさい!どうして自分ばっかり」と思ってしまっている自分が恥ずかしく、悔い改めないといけないなと思いました。もうオーガニスト辞めますなんてやめます。

 

 

さらに驚いたのは以前記事にもしましたが今年の8月に弘前・函館に旅行に行っており、私が見学した教会が佐藤さんの教会でもあったのです!その頃は「佐藤初女さんの本を読んでみよう」ということはまだ頭になかった頃です。ですから本を読みながらあれこれ廻った風景がまだ鮮明に思い浮かべられました。

 

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 これだけ佐藤さんの活動が各界から注目されているのは、もちろん佐藤さんの作る「おむすび」がすばらしいのもあるのでしょうけれども、ご自身の病気の経験と信仰、教会で信徒会長として数々の活動に携わり、教会にやってくる「いろいろと困った人」を助け続けてきたからこそ、「心や身体を病んでいる人が自然の中でゆっくりと自分を取り戻すための場所」の必要性を感じ、いろんな人との「縁」を大事にされていたからこそ「森のイスキア」があるのではないかということを感じさせました。