piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

実家に帰っています。

みなさんこんばんは。

 

今、実家に帰っています。ひとりで。

 

というと、「ダンナはどうした?!まさかケンカ?」とお思いでしょうが、私自身の用事で実家の近くや実家から行ったほうが近い用事がこの3日間で固まってしまったので、いちいち高速バスで行き来していると莫大な金額がかかってしまいます。ですので「実家に2泊3日泊まって用事を済ます」ほうがよっぽどいいのです。まぁちょっと早い「主婦休み」というヤツです。そもそも、私が家に居場所がないからこうなるのですがね。ちなみにきょうは以前行ってきたカサンドラ症候群の自助グループの集まり、明日はピアノのレッスン、明後日は自助グループの主催する講演会に出席する予定です。

 

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むしろ、世の中には奥様のほうが強くて(羨ましい…!)、ご主人のほうが奥様に気を使って「あまり家に居ない」ことにしている方も多いかと思いますが、ウチの場合は私が専業主婦だというのに夫が家事に参入したがりますし(まぁこれはいい傾向かもしれませんが)、土地を購入して自分のお金で家を建てたというわけでもないのにどこか「俺の家!」という感じでいますから、なんだか「主婦なのに家に居場所がない」のです。夫のほうから気を使ってくれるということは一切ありません。もしかしたら子どもがいればまた変わったかもしれませんが、まるでこれでは「私が子どもを人質にして家の中での権力闘争に勝とうとしている」と思われるのも嫌ですし、子どもがかわいそうです。まぁ、夫は一番遠くても保育園でそれも通勤時間1分。仕事場まで「階段を下りるだけ」なので「家と仕事場の境目がない」のです。

 

 

勤め人(といっても会社員ですが)の娘として育った私には「夫がいっつもお昼を食べに帰ってくる」のが最初は悩みの種でもありました。そして定時カッキリに夕飯を食べに帰ってきます。それも「出来上がっていてすぐ食べられる状態」で、出来上がるまで待たされるのが耐えられないというのが彼の主張です。もちろん夫の仕事というのをまったく理解してないわけではありません。できる限りで理解しようとしていますし、サポートもしています。結婚したときから半ば「同業者」のような感じでいます。たとえるならば「旅館の支配人と女将さん」という感じでしょうか。ほぼ自営業の人と同じような感じです。

 

 

で、あれこれと悩んだ結果、あるときふっとヒラメキが頭に降りてきました。
「そうだ!家に居場所がないのなら、家の外に居場所を作ればいい!」ということです。 

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そんなことで、「比較的自宅からアクセスのいいところにある」カサンドラ症候群の自助グループに入ることに決めました。発達障害者の配偶者またはパートナーを持ち、「居場所がない」ですとかうつ状態に陥ったり、そのほか心身の不調を訴えることを「カサンドラ症候群」というのですが、今は札幌、東京、横浜、名古屋、大阪と「大都市」にこういった自助グループができ始めています。東京には1つは病院の家族会(昭和大学病院)があるのですが、これはそこの病院で「発達障害である」という診断がある家族だけに限定されています。

 

 

カサンドラ症候群、という風に診断されたわけではないのですが、時として「ああ、なんだか自分の居場所がない」と思ったり、うつっぽい感じになったり、ストレスによるちょっとした体調不良を起こしたりしていることもあります。また、診断済みのアスペルガーの夫をもつ身として同じような発達障害または発達障害疑いのある配偶者やパートナーを持つ人に何か自分のできることはないか?逆に私がこの先夫と「離婚」という決定的な別れに至らずともうまくやっていくヒントが得られるかもしれないと思って自助グループに参加することに決めました。 

 

 

「実家依存症」という言葉をよく聞くようになって、「ああ、あんまりしょっちゅう実家に帰りたがったり帰ったりすると”実家依存症”って言われちゃうな」と思ってこれまで、教習所に行く以外は実家に帰ることをしませんでした(教習所も引越しで転校しましたが)。「良い妻」であることのひとつに「実家に帰りたがらない、帰らない」のがあるんだろうと思っていました。

 

 

だけども、夫が言葉に出さないけれども、行動であんまりにも「俺の家!」と主張するものですし、なんだか勝手に色々やりたがってしまいますから、「ああなんだ、私が居なくたってこの人なんとかなるじゃん」と思って、私はあえて「じゃあ、どうぞ」と譲ることにしました。働けるのなら働いてしまったほうがいいのかもしれませんが、なんとなく「面接に落ちたらどうしよう」とかついつい考えてしまって一歩踏み出せずに居ます。

 

 

とはいえ、明日、明後日も実家に居ますので、楽しく過ごそうと思います。