piantinaの日記

日本のとある教会で弾いてるオルガニストの毒にも薬にもならない戯言

”呪い”を解き放つための一冊―若林理砂さんの本を読んで―

みなさんこんばんは、Piantinaです。
更新が滞ってしまって申し訳ありません。
PCを立ち上げてもwi-fiの調子が悪かったり、書く話がなかったりして結局時間があいてしまいました。

 

 

相変わらず、「足温め」の半身浴だけはやっています。あ、ちょっと調子が悪いときに試しに「足湯」をやってみたのですが、洗面器でしたし、「桶」が必要だなとちょっと思いました。とはいえ、半身浴よりも足湯のほうがハードルが低そうですし、朝早起きができたら42度のお湯に40分程度ですから、着替えるにしたってせいぜい靴下を脱ぐくらいですし、挫折しなそうだなとは思いますが、なかなかだるさが相変わらずひどいので朝は起きられません。ここのところ寝坊が続いています…。



 

本当は「ほかの本」が主目的だったのですが、ついついamazonで一緒に注文してしまったのが、ご紹介する『東洋医学式 女性のカラダとココロの「不調」を治す44の養生訓』(若林理砂・著)です。冷えとりを始めてから東洋医学に興味を持つようになったり、ツボ押しなどの効果などもなんとなく実感しつつあるのと、結構レビューの評価も良かったりするので、試しに注文してみました。

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まぁ、とくに「ポチ」した大きな理由は……やっぱり「冷えとり」関連のことです。「ただ温めればいいわけではない」ということだそうで、「これは興味あるなぁ」と思いました。手放しに絶賛するわけでもなく、単なる「アンチ」なのもなんだかなぁ…と思ってはいますが、「はたしてどうなんだろう?」という好奇心のほうが勝ってしまいました。

 

 

今日届いたわけですが、早速読んでみると冷えとりだけでなく、まことしやかに語られる「女性の美容や健康にいいことの常識」的なところを東洋医学の視点から気持ちいいくらい痛快にバッサバッサ斬っています。硬い感じよりはまるでお茶でも飲みながら語りかけてくるような親しみやすい感じです。この若林さんご自身は鍼灸師でもあり、当然のように東洋医学のプロでもあります。実際にいろいろな患者さんと接した経験をお持ちで、2児の子どもの母親でもあります。

 

 

冷えとりに関する話も、なんと!実際に靴下を履いて、進藤氏の本もお読みになったうえで「東洋医学のプロ」からの視点による「正当な批判」。(まがりなりに)冷えとり実践者の私も納得の章でした。むしろ予想以上かも?結論としては「外側を靴下で温めるよりも、体幹を温めるほうが効果的」で、「頭寒足熱」よりも「三つの首を冷やさない」ほうがいいそうです。玄米菜食よりもやはりタンパク質、肉は取ってもいいそうです(よく冷えとりとマクロビを並行してやっている人もいますが)。

 

 

さらに、38度の低温のお湯に長時間半身浴をするよりも、ちょっと熱め(41~42度)で全身浴で長く浸かりすぎないほうがいいそうです。低温のお湯での半身浴はやはり風邪(寒邪)の原因にもなるそうです。何より「……毒素かどうとかは、知らん。足の裏から絹や木綿を溶かすほどの何らかの成分が出ていたら、室内を裸足で歩けないだろうな……ということだけは、書いておこう。靴も、床も、とけるぞ!人間って、そんな機能はついてなかったと思うよ!(130ページ)」だそうです。

 

 

冷えとりだけでなく、「オカルト子宮教に脅かされない」とか、ああ~!これこれ!よくある「ほっこり」に対して思うモヤモヤってこれかも!?と思いました。私がなんとなく思っていたことをはっきりとわかりやすく代弁してもらったような感じです。やはり、「騙されない」ためには最低限でも保健体育や家庭科(基礎的な栄養学)の知識は持っておけ、という感じですね。特に子宮系の話では実際にタンポンやナプキンのメーカーさんに問い合わせもしたそうです!

 

 

それ以外にもペットボトル温灸の方法もあり、やり方も書いてあります(ペットボトル温灸の本もあります)。お灸を買わなくても「あたたかい」ほうのペットボトルを買って洗ってお湯を入れればすぐにできますし、お金もかからない!そのほかにもいろいろ「すぐに試してみようかな?」と思ってしまうような方法や効果的な葛根湯の飲み方とかも書かれていて、まさに「読むクスリ」と言ってもいいくらいです。